Windows 10へのアップグレード通知は、Windows 7 SP1およびWindows 8.1のユーザーを対象に行われている。6月半ばをめどに、Windows 7 RTMユーザーとWindows 8.0のユーザーにもアップグレードを推奨する通知をする予定だ。
現状は、アップグレードの予定変更やキャンセルがわかりにくいとの声が多く、ユーザーの意図しないままアップグレードが設定されてしまうケースが相次ぎ「強制的」とも評されている。
これに対し、「ユーザーのみなさまは必ず(アップグレードを)キャンセルするパスがある。マイクロソフトとしては、できるだけ簡単にアップグレードしていただきたいが、望まれない場合は回避する方法も設けている。1カ月間、使っていただいてやはり戻したい場合、30日以内だと元のOSに戻せる。元に戻す方法も整えている」とし、あくまで強制的ではないと弁明した。
一方で、わかりにくいという声に対しては、「ユーザーのフィードバックは聞いている」とした上で、「今回のような説明会を開催するなどして、よりクリアにしてもらえる活動をしていく」と説明した。
アップグレードの期限が迫る中、問い合わせの増加により待ち時間が長くなりがちだ。日本マイクロソフトでは、電話に加えチャット、Twitter、コミュニティ、オンラインサポートコンテンツなどを提供してサポートの対応に力を入れる。
日本マイクロソフト カスタマーサービスアンドサポート コンシューマーサポート アジア サービスデリバリーチーム マネージャーの水澤玲氏は、「Windows 10にした後、戸惑いを感じている方もいる。きらいとか前のOSがよかったというよりは、インターネットをどう閲覧すればいいかわからない。電源の落とし方がわからないといったケースが多い。そういった人には、動画のコンテンツなどを紹介するなどしており、不安を解消すればWindows 10を好きになってもらえる」とコメントした。
特に特化した代表的なトラブルは確認できていないというが、多い現象として「Windows 10にアップグレードした後に動作が遅くなるという声がある。(戻せるよう)もとのOSのイメージを保管しているので、動作が遅くなると意見がある。1カ月経過(もとのOSが削除された後)すると使い勝手がよくなる」と説明した。
「最新の機能を説明して、結果的にWindows 10にしてよかったといってもらえるケースも多くある。アップグレードをキャンセルしたい、後日したい、もとのOSを使い続けたい人もいる。ユーザーの要望に基づいて提供する」(水澤氏)とした。
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