KDDIは5月31日、2016年夏モデルとなる新製品7機種を発表した。スマートフォン4機種、タブレット端末1機種、フィーチャーフォン1機種、データ端末1機種をラインアップする。
KDDIは同日開いた2016年夏モデル発表会で、新コンセプト「auは、大きく変わる」をアピール。ユーザーからの声を聞き、端末からサービスまであらゆることを改革していくという。
KDDI 代表取締役社長の田中孝司氏は2012年当時、“スマホ”が欲しいという人がまだまだ多かったと振り返った。4年がたち、2016年3月時点おけるauの浸透率は58.2%だ。世代別に見ると10代は80.7%、20代は89.2%、30代は79.8%にのぼる。一方で、40代は69.1%、50代は53.1%と世代が上がるごとに浸透率は下がっていき、70代は9.5%、80代は5.1%程度にとどまる。
この状況に対し、「この数字は高いのか低いのか。世界を見ると80%を超える国もある。フィーチャーフォンでも十分という議論もあるが、スマホのいいところをお伝えできていないのではないか。使い方をお知らせできていないのではないかと思っている」と語った。
「通信基盤はある程度できたと思っており、われわれが目指すべきことは、お客様の一人一人のニーズを把握すること」とし、4月に「auお客様体験価値改革プロジェクト」を立ち上げた経緯を説明した。
スマートフォンに興味を持ち、ショップに行き、購入、利用にあたっての設定、利用し始めた後──といったステップの中で、利用者は「種類がありすぎてわからない」「ショップの待ち時間が長い」「海外でも日本と同じように使いたい」などさまざまな思いを抱える。本社や全国の支社、スタッフは顧客の話を聞きながらそれぞれのフェーズでどう感じたかを総点検し、あらゆることを改革していくとした。第1弾として、(1)新端末(2)新サービス(3)新プログラムの3点で変えていくという。
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