KDDI、沖縄セルラーは5月31日、海外32の国・地域でデータ通信を利用できる「世界データ定額」を8月に開始すると発表した。日本人の海外渡航先約7割をカバーするという。
日本で加入しているデータ定額プランの容量の範囲で海外でも同じように利用できるサービスで、24時間980円。これまで「海外ダブル定額」として、約24.4Mバイトまで1980円/日、あるいはどれだけ使っても最大2980円/日としていたが、従来よりも安く利用できるようになる。
サービス開始に伴い、専用アプリ「世界データ定額」を提供する。あらかじめアプリをダウンロードしておき、スマートフォンの設定からデータローミングをオンにした後、アプリを起動して利用開始ボタンをタップする。すると利用開始と残り時間が確認できるほか、使用データ容量も一目でわかる。渡航先で利用したいタイミングから開始でき、24時間経過後に自動終了するため、使いすぎの心配がないとしている。
対応機種は、iOS7.0以降のiPhone、Android 4.1以降の4G LTEスマートフォンだ。対象となるのは、無料のオプション「データチャージオプション」とその対象料金プランの加入者だ。
なお、au国際ローミングサービスを総称するサービス名「GLOBAL PASSPORT」は世界データ定額の提供開始に伴い、同日より「au 世界サービス」に名称を変更する。
KDDIは同日開いた2016年夏モデル発表会で、新コンセプト「auは、大きく変わる」を打ち立てた。ユーザーからの声を聞き、端末からサービスまであらゆることを改革していくという。
スマートフォンを使用する中で、ユーザーから海外でも日本と同じように使いたいという要望が多くある一方で、『高いのではないか』『どうやって使えばいいかわからない』という声が多かったという。
世界データ定額はそれらの要望に応えるもので、KDDI 代表取締役社長の田中孝司氏は、「このサービスは企画だけで半年以上かかっている。チャレンジングで分かりやすく、受け入れられるのではないか。このようにもう一度お客様の声を聞いてサービスを作り直していく」と語った。
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