家庭などのエアコンをインターネットで外部から操作可能にする後付けデバイスは珍しくないが、日本人の起業家、技術者が米国でスタートアップ企業Natureを立ち上げ、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援を募っている「Nature Remo(ネイチャーリモ)」はまれな例でないだろうか。
Nature Remoは、赤外線リモコンで制御可能な各種エアコンをスマート化するモノのインターネット(IoT)デバイス。スマートフォンのアプリを使い、無線LAN(Wi-Fi)およびインターネット経由でエアコンをコントロールできるようにする。
単にスマートフォンがリモコンになるのではなく、あらかじめ設定した温度や湿度、スケジュールといった条件に応じ、自動的にエアコンを調整してくれる。
アプリはスマートフォンの位置情報を参照し、外出していたユーザーの帰宅が間もなくと判断すると、エアコンを稼働してあらかじめ快適な温度に調整していてくれる。またNature Remoは、動きセンサ、照度センサ、ノイズセンサで室内に人やペットがいないと分かると、無駄に電気を消費しないようエアコンを止める。さらに、アプリから電気料金の確認もできる。
Natuerは、Nature Remo制御用のAPIを公開する予定だ。このAPIを利用すると、Nature RemoをほかのIoTデバイスや各種IFTTTデバイス、「Amazon Echo」などとの連携が可能になる。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間6月22日まで。目標金額の5万ドルに対し、記事執筆時点(日本時間5月24日15時)で約1万ドルの資金を集めている。キャンペーン期間はあと29日ある。
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