KDDI、スマホVRビューアのハコスコに出資--「ビデオパス」などでのVR配信を検討

 KDDIは5月19日、グローバル・ブレインが運営するコーポレート・ベンチャー・ファンド「KDDI Open Innovation Fund」を通じ、「ハコスコ」へ出資したと発表した。なお、出資額は発表されていない。

 ハコスコは、スマートフォンを装着して手軽にVR体験ができるダンボール製のVRビューア「ハコスコ」を、2014年7月より販売。これまでに、延べ17万台を出荷している。また、専用アプリやVRコンテンツで構成される「スマホVRサービス」を提供しており、三越伊勢丹やHIS、GREEといった企業やイベントなどで使用されている。

「ハコスコ」による「スマホVRサービス」ビジネスモデル
「ハコスコ」による「スマホVRサービス」ビジネスモデル

 KDDIでは、今後VRのさらなる普及に向けて、既存のAR事業「SATCH」とのシナジー効果や、VRコンテンツおよび制作ノウハウなどの蓄積を見据えて資本提携したとしている。今後は、auスマートパス上での専用アプリの提供やビジネス開発を支援するとともに、同社が運営する「うたパス」や「ビデオパス」、「uP!!!」、「SATCH」などのエンターテインメント事業と連携したコンテンツの配信も検討する。

 VR市場は、2020年には700億ドルに達すると見込まれており、ゲーム、ライブ中継などのエンターテインメント領域だけではなく、教育、ヘルスケア、不動産など多岐に渡る展開が想定されるとKDDIでは見ている。同社では、来たるべきVR時代に備え、今後も有望なスタートアップ企業へ出資するとしている。

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