Googleは米国時間5月18日、同社のウェアラブルソフトウェアのアップデート版となる「Android Wear 2.0」を発表した。このアップデートでは、メッセージング機能が改善されたほか、アプリがユーザーのニーズを察知するようになり、「iPhone」との互換性も改善される。リリースは2016年秋の予定だ。
Android Wear 2.0では、コンプリケーション(文字盤の追加機能)がウォッチフェイスに標準で組み込まれるため、アプリ開発者の手をほとんどわずらわせることなく追加機能を動作させられると、Android Wearチームの責任者を務めるDavid Singleton氏は語った。
また、アプリもユーザーのニーズをより正確に察知できるようになる。これまでは、ユーザーがランニングをしようとする際には、走り始める前にアプリを起動してアクティビティを選択しなければならなかった。だがAndroid Wear 2.0では、ユーザーが運動していることを検知すると、直ちに「Strava」などのアプリを自動的に起動するという。
さらに運動が終了すると、改良されたフィットネスプラットフォーム「Google Fit」が消費カロリーを計算し、デバイスで実行中の他のフィットネスアプリにその情報を伝える。
さらに、LTEを内蔵したAndroid Wear搭載スマートウォッチなら、アップデート後はスマートウォッチで実行中のアプリからインターネットに直接アクセスできる。そのため、アプリストアからスマートウォッチにアプリを直接ダウンロードしたり、テキストメッセージに返信したり、電話をかけたりできる。また、「Spotify」で音楽をスマートウォッチに直接ストリーミング配信する、あるいはその音楽をBluetoothヘッドフォンに転送する、といったことも可能になる。
メッセージング機能にも改良が施された。オートコンプリート機能つきのスワイプ操作で利用できる新しいタッチ式キーボードのほか、文字を1文字ずつ順番に手書き入力できるオプションも提供される。
Android Wear 2.0は開発者プレビュー版がすでに提供されている。秋に公開されるこのアップデートの適用対象となるスマートウォッチの機種については、メーカーの判断に任せるとGoogleは述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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