Opera元CEOのブラウザ「Vivaldi」--アクティブユーザー数100万人に迫った現在と今後の展望 - (page 2)

Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2016年05月16日 07時30分

マウスジェスチャーとメール

 Vivaldiのさまざまなオプションには、マウスジェスチャーでブラウザを制御できる機能が含まれる。例えば、クリックして、下、左の順にドラッグすると、タブを閉じることができる。2016年5月末にリリース予定の次期「Vivaldi 1.2」では、自分で新しいマウスジェスチャーを設定して、それをさまざまなコマンドに割り当てられるようになる、とvon Tetzchner氏は述べた。

 Vivaldi 1.2では、タブグループを「ハイバネート」(休止)させて隔離することで、画面が散らかったり、コンピュータのメモリに負担がかかったりするのを回避できる機能も搭載される。隔離したタググループは後で必要になったときに復元することが可能だ。さらに、画面右下のズーム率をクリックして、好みのズーム率を入力できるようにもなる。ただし、ユーザーはページ下部にステータスバーを表示するようにVivaldiを設定しておく必要がある。ほかの多くのブラウザはこの機能を廃止している。

 von Tetzchner氏によると、Vivaldiは2016年中にバージョン2.0をリリースする予定で、このメジャーアップデートでは、Operaで廃止された機能が搭載されるという。具体的には、複数のアカウントを使い分けなければならないユーザー向けの統合電子メールのことだ。

「Android」版のリリースは先送りに

 しかし、Android版のリリースに関しては優先順位が少し低くなっているようだ。Vivaldiはしばらく前からPC版に集中してプログラミング作業を行っているため、Android版は2017年までリリースされない、と同氏は述べている。

 Opera在籍時と同じように、von Tetzchner氏は事業の維持に必要なユーザー数を確保することに専念している。

 「市場シェアが小さくても、多数のユーザーを獲得することはできる。世界には、多くの人がいる。インターネット人口の1%でも3500万~3800万人だ」(同氏)

Jon von Tetzchner氏はVivaldiの創設者で、Operaの共同創設者でもある。
Jon von Tetzchner氏はVivaldiの創設者で、Operaの共同創設者でもある。
提供:Stephen Shankland/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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