Nestは米国時間5月11日、コネクテッドホーム用ネットワークプロトコルThreadのオープンソース実装「OpenThread」を公開した。コネクテッドホーム用製品の開発を促進することが狙いだ。Threadは、モノのインターネット(Internet of Things:IoT)製品向けのネットワークプロトコルとして、Nestが提供するコネクテッドデバイスに使用されている。
Googleが2014年に32億ドルで買収したNestは、スマートサーモスタットのほか、煙や一酸化炭素を感知してユーザーに危険を知らせる「Nest Protect」などのコネクテッドデバイスを提供している。
今回、これらのデバイスが互いや携帯端末と通信する際に使用するのと同じインフラストラクチャを、独自のIoTソリューションの構築に関心を持つ企業や開発者も使用できるようになった。
Nestに加えて、ARM、Atmel、Dialog Semiconductor、Qualcomm、Texas InstrumentsもOpenThreadの開発に参加する計画を示している。
また、このネットワークプロトコルは、NXP SemiconductorsとSilicon Labsが提供する開発キットでも使用できる。
Nest Platform and Worksを統括するGreg Hu氏は次のようにコメントした。
「Threadによってデバイスは、簡単かつ安全に、高い信頼性を保ちながら互いやクラウドに接続できる。Threadは、オープン規格に基づくIPv6ネットワークプロトコルであるため、市場に提供されている膨大な数の既存の802.15.4無線デバイスを、Threadに対応するように簡単にアップデートできる」
OpenThreadはGitHubで公開されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
開発経験ゼロからのローコード開発で
医療ニーズに応えた病院向けシステムを構築
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス