5月3日~5月9日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。
Appleは、間もなくサービス開始1周年を迎えようとしている音楽定額サービスApple Musicについて、デザインを刷新するのではないかといううわさがある。Bloombergが伝え、先週その論調が一挙に盛り上がったのは、Apple Musicのユーザーインターフェースについて、ユーザーがそれぞれ思うところがあるからかもしれない。
Apple Musicは1年間、筆者も使用してきた。朝起きて、まずクラシックのプレイリストを選び、仕事場までの徒歩では、さほどテンポが速過ぎない、気に入っているクラブジャズのシリーズの曲を流し、仕事を始めるときには何か新しい音楽を見つける。
Apple Musicがある生活には、おおむね満足している。筆者のように、わりと積極的に新しい音楽や聞きたかったカタログを購入してきた身からすると、毎月定額で制限なく音楽を聴けるからだ。もちろん、小学生以来、制限ある予算の中で何を買うかという選択も楽しいものだったが、当時に比べれば完全な自由だ。
ただし、その使い勝手については、お世辞にも良いとは言えない。
iOSでは、Apple Musicは標準の音楽再生アプリ「ミュージック」から利用する。このアプリのメニューは、For You、New、Radio、Connect、MyMusicの5項目。しかしこのメニューや、内部にある機能は一貫性がなく、戸惑う場面が多い。例えば、Newのタブでジャンルを選んでから、プレイリスト選択のバナーをタップしたのに、再びジャンルを選ばねばならない。
Appleは6月13日から行われる年次開発者会議WWDC 2016で、Apple Musicの新しいUIを披露することになると見られている。Bloombergの記事以来、さまざまな憶測や提案が出ているが、筆者は音楽を聴く体験やきっかけを重視して、とにかく1~2タップで音楽にありつけるアプリになって欲しいと願っている。タップ数、画面遷移数を3分の1程度に激減させる効率的なデザインは実現可能だと思うのだ。
加えて、AppleだけがApple Musicの再生アプリを作る企業である必要はないと思う。つまり、Apple MusicのAPIを公開し、会員であるユーザーが、自分の好きな再生アプリでApple Musicのカタログを楽しむ、そんな仕組みはどうだろうか。そうすれば、アーティストは自分のアプリをつくって、Apple Musicの音楽が利用できるはずだし、Podcast配信者は自分の番組にApple Musicを使用できるようになっても面白いだろう。
アップル、「Apple Music」新インターフェースをWWDCで披露か(5/5)新型MacBookは、コンパクトで薄いボディを引継ぎ、カラーにローズゴールドを加え、iPhoneとのカラーマッチングを完璧に行えるようにした。新世代のIntel Core Mプロセッサを搭載し、15%程度のパフォーマンス向上を体験できるという。MacBook Airに対する大きな優位性は、Retinaディスプレイを搭載したことだ。特に文字の表示で、その恩恵を受けられる。
MacBook Airは大幅な刷新はないものの、メモリが8Gバイトに増強された。プロセッサのパフォーマンスは、Core i5/i7を搭載するMacBook Airが大きく上回る。そして、これまで使い慣れたポート類はそのままであるため、アクセサリの追加コストが必要なMacBookに対して有利だ。そして価格は、MacBook Airの最も重要なメリットとなっている。
個人的には、この競争にiPad Air 2とiPad Proを加えて比較すべきではないかと考えている。製品カテゴリ、OSこそ違うが、個人向けのコンピュータとしてのAppleの提案は、iPadとポータブルなMacBookを同じ比較対象に載せていきたいのではないかと思う。
iPad Air 2は2年前のタブレットだが、その処理性能はまだ競争力がある。iPad Proは、4Kビデオの編集能力など、アプリ単位でその優秀なパフォーマンスを引き出してくれる。必ずしも、パソコンが高性能、タブレットはサブという考え方が当てはまらなくなっているのではないだろうか。
新12インチ「MacBook」対「MacBook Air」--購入時に注目すべき主な違い(5/6)Appleにとって、中国は世界で2番目に大切な市場だ。その中国での不振は、Appleにとって、なんとしても解決しておかなければならない経営上の問題になりつつある。Appleの不振は経済状況によるものだが、価格を下げたiPhoneをより多く販売しながら、そのiPhoneで消費されるアプリやコンテンツ、決済手数料などをビジネスの新たな収益減として確立したいAppleにとって、ここに規制が入ることは避けなければならない。
Appleは中国市場向けのApple Payをサービス開始へとこぎ着けた。2016年2月のことだ。しかし、提供開始から7カ月しかたっていないiTunes Storeの映画部門と、電子書籍iBooksは、中国当局からの要請で停止となった。
これについては、一般的な米国企業に対する圧力と見る向きや、創作物の流通に制限をかける表現の自由への挑戦だとの指摘もある。ただ言えることは、Appleにとっては、解決しなければならない問題であるということだ。
アップルCEO、近く訪中の可能性--政府高官と会談か(5/9)カリフォルニア州サンバーナーディーノ市の銃撃事件では、犯人のiPhoneについて、第三者によるロック解除の手法の提供により、FBIはAppleへの協力要請を取り下げ、ロック解除を実現できたとしている。その解除方法が用いられているのかは分からないが、今度はロサンゼルス警察が、iPhone 5sのロック解除を実現したという。このiPhone 5sは、操作官がアクセスを試みて、使用不能になっていたそうだ。
「iPhone」ロック解除、ロサンゼルス警察も成功か--殺人事件捜査で(5/6)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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