Lenovo製のデスクトップPCやノートPC、タブレットのほとんどにインストールされているソフトウェア「Lenovo Solution Center」(LSC)に、システムのセキュリティを脅かす深刻な脆弱性が発見された。その影響は数百万台に及ぶ可能性がある。
LSCは、ハードウェアおよびソフトウェアの状態や、ネットワークの接続状況、インストールされているセキュリティ機能からシステムの全体的な健康状態を確認するためのソフトウェアだ。
しかし皮肉なことに、LSCの権限を昇格させる方法がTrustwaveのセキュリティ研究者らによって発見された。攻撃者がこの方法を悪用すれば、システム全体にアクセスできるようになる(詳細についてはTrustwaveのブログでまもなく公開される予定だ)。
つまり、ハッカーはシステム全体を標的にしたマルウェアをユーザーに悟られることなく実行できるようになるわけだ。
Lenovoは米国時間4月25日に、LSCのアップデートを公開した。ユーザーは同ソフトウェアを次にオープンした際、インストールを求められる。
「ThinkPad」ブランドのPCおよびタブレットや、「ThinkCenter」「ThinkStation」「IdeaCenter」、あるいは「IdeaPad」の一部で「Windows 7」以降を搭載しているシステムには、「ブロートウェア」と呼ばれることも多いこのソフトウェアが標準でインストールされている。
標準でインストールされているにもかかわらず、「クラップウェア」(がらくたソフトウェア)と呼ばれることもあるこういった不要なソフトウェアは、システムを危険にさらす場合もあるため、PCやモバイル機器のコミュニティー内で以前から大きな問題となっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」