グーグル、Fiat Chryslerと提携--自動運転技術で自動車メーカーと初の協業

Andrew Krok (CNET News) 翻訳校正: 編集部2016年05月04日 11時22分

 Fiat Chrysler Automobiles(FCA)とGoogleは、自動運転技術を新しい「Chrysler Pacifica」ミニバンに搭載する予定だ。今回の提携は、Googleが自動車メーカーと直接的に協業し、自社の自動運転用ハードウェアおよびソフトウェアを公道仕様の乗用車に適用する初めてのケースだ。

 ただし、自動運転可能な同ミニバンをすぐに購入できるようになると期待してはいけない。今回の提携は、両社が自動運転車の研究を継続することを支援するためのもので、100台限定でGoogleのシステムが搭載される。FCAとGoogleは、技術者をミシガン州南東部(デトロイト近郊圏)に駐在させて設計、試験、および、生産作業に従事させる予定だ。

 Googleの技術を搭載したPacificaは公道での走行が可能となるまで、Googleがカリフォルニア州に所有する試験コースで試験を実施する。すべての検査が終了した時点で、公道での走行が開始される。

 FCAは、自動運転に関する強力なバックボーンを使うことで、同社が現在最も収益を上げているトラック市場以外での販売を強化できる可能性がある。今回の提携は、Googleにとっても利益をもたらすと思われる。自動車製造は多額の資金が必要となる。Googleには豊富な資金があるが、「適切な車の製造」をその分野での経験がある企業に任せることは、自社システムを車に早期に導入することにおいて良い考えだ。

 Bloombergは、GoogleとGMがこれより先に提携を成立させようとしていたが、データ所有権について両社の方向性が一致しなかったと伝えている。FCAとGoogleの間において、このことは問題にならなかったようだ。

Pacifica
Pacifica
提供:Antuan Goodwin/Roadshow

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]