クラウドファンディングサービスには、さまざまな製品やサービスの実現を目指したキャンペーンが登場する。CNET JapanはIT関連の話題を紹介するメディアであるため、多彩なキャンペーンの中から技術的に興味深いものをピックアップする方針だ。そのため、優れたキャンペーンでありながら、ハイテクでないがために、泣く泣く記事化しないものもある。
そこで今回は、技術的に高度でないがアイデアは面白く、実用的な製品になりそうなキャンペーンを紹介しよう。
空撮は楽しそうだが、安定した撮影が可能なドローンはそれなりの金額だし、人込みなどでは危険で飛ばしにくい。しかし、「Indiegogo」で支援募集中の空撮用パラシュート「Birdie」なら、低コストかつ気軽に空撮ができる。
Birdieは、アクションカメラ「GoPro HERO3」または「GoPro HERO4」を装着し、投げ上げて上空から写真やビデオを撮るためのアイデアグッズ。落下傘のようにゆっくり降りてくるあいだに撮影するもので、もちろんホバリングしたり移動したりしながらの空撮は不可能。
しかし、安全かつ手軽にそれらしい空撮ができる点は魅力的だ。ドローンと違って持ち運びやすく、バッテリ切れの心配もない。防水なので、海や湖でも使える。投げ上げるだけでなく、高いところから落としても面白い写真が撮れそう。
Indiegogoでの目標金額は1万5000ドル。記事執筆時点(日本時間5月3日18時)でキャンペーン期間は25日間残っているが、すでに目標を上回る約1万6000ドルの資金を集めている。
日常の何気ないシーンを写真やビデオで記録する場合、今やすっかり高性能になったスマートフォンのカメラを使うことが当たり前だ。ただし、薄くて持ちにくいため手ぶれしたり水平を保てなかったりして、せっかくの性能を生かし切れない。
そんな悩みを比較的安価に解決してくれるのが、「Kickstarter」で支援募集中のバッテリを使わないジンバル(スタビライザー)「Smoovie」だ。重りと磁石の力で取り付けたスマートフォンを水平に保持し、安定した映像の撮影に貢献してくれる。
Smoovieは、各種スマートフォンのほか、GoProに使えるジンバル。2つの磁石と重りの力を組み合わせ、水平を保つ。モーターがないため軽いし、価格も抑えられる。しかも、電力を一切使わず、バッテリ切れで困ることもない。
重さは125gしかなく、畳めば19×4×3.5cmと小さくなるので自撮り棒と一緒に常時携帯できるだろう。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間5月13日まで。記事執筆時点(日本時間5月3日18時)でキャンペーン期間は9日残っているが、すでに目標金額1万ポンドの7倍を上回る約7万2000ポンドの資金を集めている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」