CNET Japanの編集記者が、日々の取材や暮らしの中で気になったサービスやウェブで話題のトピックなど、気になっていることを紹介していく連載「編集記者のアンテナ」。第44回は、主にゲームを中心としたエンターテイメント領域を取材している佐藤が担当。今回は4月24日に都内で開催されたCD「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER DREAMERS(LTD)06」発売記念イベントの模様をお届けする。
バンダイナムコエンターテインメントのソーシャルゲーム「アイドルマスター ミリオンライブ!」の展開と平行して、ゲーム中に登場するアイドルたちの楽曲を収録したCDも継続的にリリース。このLTDシリーズではミリオンスターズのメンバーが全国各地で公演を行っている様子を描いたミニドラマや、2人1組での新曲となるデュエットソングを収録しているのが特徴となっている。なおLTDシリーズは今回の06で一区切りとなる。
CDの発売にあわせて行われている、キャスト陣によるトーク&ミニライブの記念イベントも恒例。今回は06のキャスト陣から、双海真美役の下田麻美さん、大神環役の稲川英里さん、高坂海美役の上田麗奈さん、田中琴葉役の種田梨沙さん、永吉昴役の斉藤佑圭さん、福田のり子役の浜崎奈々さんが出演。なおここで記載しているイベントの模様は、同日に2回開催されたうちの2回目(夜の部)のものとなっている。
トークコーナーでは、恒例の俳句勝負となる「奥の細道 幕張編」を実施。それぞれ楽曲のペアに分かれ、06のミニドラマでは幕張公演を行ったことから、幕張や千葉にちなんだお題となる頭の句をもとに、中の句と下の句をお互いが相談をせずに短冊に書き、俳句を完成させるという内容。組み合わせは下田さんと稲川さん、上田さんと種田さん、斉藤さんと浜崎さんとなっている。
今回も自由な雰囲気で名句と“迷句”が飛び出したり、キャスト陣の素顔が垣間見える展開に。上田さんはお題にあった「蛤」(ハマグリ)を読むことができず必死に考えているなか、種田さんが貝が開く様子をジェスチャーで伝える姿も。下田さんと稲川さんは自由奔放なトークや振る舞いで盛り上げたほか、「メッセにて ひびくコールは 千ぃ葉千葉」という句ができたことから、場内が一体となった「ちーばちば」コールを巻き起こす。斉藤さんと浜崎さんは息の合ったところを見せたほか、「マリーンズ おれが主役だ すばるだぜ」と、野球少女である昴を見事に表現した名句で観客の支持を集めていた。
ちなみに俳句の評価は、会場に集まったファンである“プロデューサーさん”の拍手で決められるのだが、稲川さんは他のチームのときには抑えるように、自分のチームのときには盛り上げるような手振りをしてアピール。さらに評価が分かれた1巡目は、アイドルマスターシリーズでは先輩である下田さんの存在感を存分にアピールしてポイントを獲得することに成功。そして2巡目で文句なしの名句を生んだ斉藤さんと浜崎さんペアとのじゃんけんにより、下田さんと稲川さんのペアが優勝となった。
ライブコーナーは、まず種田さんと上田さんによる「Understand? Understand!」からスタート。3rdライブツアー福岡公演で見せたコンビネーションも健在で、歌い終わった後のMCで息切れがわかるほどの激しいダンスをしながらも、明るく軽快に歌い上げ盛り上げていた。種田さんは「(琴葉と海美は)相性がいい」と率直な感想を語りつつ、曲中のペンライト振り方講座を行う一幕も。
下田さんと稲川さんは「ジャングル☆パーティー」をステージ初披露。2人が演じる12歳の環と13歳の真美のやんちゃさや、タイトルにあるジャングルを連想させるような楽曲で、2人ともステージいっぱいに動き回ったり動物風の振り付けで楽しませていた。何より初披露にもかかわらず「ウンババウホホ」などのさまざまなコールが完璧にそろっており、下田さんは驚きとちゃめっ気のあるコメントで笑いを誘いつつ、再度披露する機会を熱望した。
斉藤さんと浜崎さんが歌った「Dreamscape」は、1週間前の3rdライブツアー幕張公演でステージ初披露となった曲。大舞台を踏んだこともあってか、“夢のような情景”の意味を持つこの楽曲を、伸びやかに歌い上げていた。とかく前の楽曲がコミカルなものだっただけに、いい意味でのギャップも楽しんでいたと語っていた。
終盤のトークでは衣装についての話題も。一連のイベントはグレイトフル・ブルーと呼ばれる、セカンドライブのステージ衣装で登場しているのだが、今回の出演者でセカンドライブに出たのは上田さんのみ。5人が初めて着用したところで、斉藤さんと浜崎さんは、パンツスタイルのイメージが強い昴やのり子とは異なるスカート姿であったことに触れたり、種田さんは身の引き締まる思いだったとそれぞれに語っていた。
幕張公演の熱気が冷めやまぬなかで行われた今回のイベントだが、記念イベントならではのトークコーナーや距離感の近さも魅力的だったとキャスト陣が口にしていたほか、上田さんは「ひとつひとつのライブやステージがあって、キャラクターたちもミリオンスターズとしても成長していくんだなと。軌跡を感じらてうれしかった」とまとめた。
LTDシリーズの記念イベントとしては一区切りとなるが、終始笑いと楽しさに包まれていたのが印象的。CDでは新たに「THE@TER ACTIVITEIS」シリーズが、そして日本武道館での4thライブ開催がそれぞれに予告されていることもあるが、最後に6人で披露したテーマソングの「Dreaming!」の間奏における「765プロの未来はここにある!」の言葉のように、さらなる未来と続きを感じさせるイベントとなっていた。
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