in、here、also...それくらいの単語はとっくに知っている、と思うかもしれないが、本書のクイズに挑戦し、その解答と解説を読めば、「分かっているようで分かっていなかった」ことが分かるだろう。本書は、General Service List of English Words(GSL)という、ノンネイティブのためにまとめられた英単語のリストをベースにして作られている単語集だ。
本書には、頻度順で合計2332語が収められており、使用頻度の高い順から学んでいける。説明によると、これで「話す英語の90%、書く英語の80%」がカバーされるということだ。英検1級レベルで見られる、いわゆる「難しい単語」が出てくるわけではなく、おそらく中学、高校と英語を勉強してきた人なら、見たことがあるか知っている単語ばかりだろう。しかし、1単語につき1つの意味をテストのために機械的に覚えてきた人にとっては、解説を読めば読むほど、驚くことになる。
たとえば、theなのかaなのか、veryなのかtooなのか、looksなのかlooks likeなのか。改めて問われると、あいまいに覚えていたことを再認識させられる。「英語を使いこなせるようになる」のは、ペラペラ話しているかのように見えるようになることではなくて、ネイティブなら自然に使い分けている、基本的な単語のニュアンスをきちんと理解して、状況に応じて使い分けられるようになることではないか。本書で「本当に」英語を使いこなせるようになるはずだ。
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