Googleとソニーが協力し、「Xperia Z3」の一部モデルで動作する「Android N」開発者プレビュー版をリリースした。
これまで「Android」のプレビュー版は「Nexus」シリーズのみを対象にしてきた。プレビュー版を利用できたのは「Nexus 5X」「Nexus 6」「Nexus 6P」「Nexus Player」、タブレット製品の「Pixel C」、および「Android One General Mobile 4G」などの製品だったが、今回からXperia Z3も加わることになる。
Xperia Z3は最新機種ではなく、ソニーが「Android 4.4 KitKat」を搭載して2014年にリリースした製品だ。ソニーは、ほんの1カ月前に「Android Marshmallow」のアップデートをリリースしている。
ソニーによると、開発者がアプリケーションをAndroid Nに対応させる準備ができるよう、Xperia Z3へのAndroid Nのインストールに関してGoogleと協力してきたという。
プレビュー版が利用できるのは、5種類あるXperia Z3モデルのうち「D6603」および「D6653」の2種類だ。Xperia Z3ユーザーがプレビュー版に更新するには、GoogleのAndroid N開発者プレビューページからダウンロードするのではなく、ソニーのウェブサイトからダウンロードする必要がある。
GoogleのAndroid NベータプロブラムにXperia Z3を登録するオプションはない。Nexus製品であれば、同プログラムを通じてOTA(Over The Air)アップデートが可能だ。
開発者がテストできるAndroid Nの機能としては、同時に2つのアプリケーションを並べて画面に表示するように自動的に画面をリサイズしてくれる新しいマルチタスク機能、通知のグループ化、通知からの直接返信、省電力機能の「Doze」などがある。
Xperia Z3でAndroid Nをテストする開発者は、Googleの他のデバイスでテストしている開発者と同じくバグの報告や機能のリクエストができるが、ソニー側はXperia Z3でテストしていることを明記するよう求めている。
Googleは、Xperia Z3以外にも、Nexusではない製品でこの開発者プレビュー版を提供する可能性に言及している。
Android DevelopersアカウントからGoogle+に投稿された記事によると、Googleは「N開発者プレビュー版の早期テストおよび開発のため、多くの選択肢を提供していけるよう取り組んでいる」という。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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