シャープは4月21日、HDR映像入力に対応し、オンキヨーとの共同開発による高音質設計の4K液晶テレビ「AQUOS」として、3ライン7機種を発表した。6月10日より順次発売する。ラインアップは以下のとおり。
全機種とも、「ULTRA HD Blu-ray」や「ひかりTV」「Netflix」などのHDR映像に対応し、高コントラストかつ低反射の4K液晶パネルでリアルな映像を再現。4K液晶パネル専用の高精細画像処理回路「AQUOS 4K-Master Engine PRO II」に加え、高画質4Kアップコンバート回路を内蔵した。
LC-55XD45は、画面のエリア毎にLEDバックライトの輝度制御を行う「メガコントラスト(ダイナミックレンジ拡張)」技術を搭載。LC-55XD45およびUS40ラインは、新開発の高効率LEDバックライトシステムにより、消費電力を抑えつつ画面輝度を向上させる「リッチブライトネス」技術を搭載した。さらに、艶やかな黒を表現できる低反射「N-Blackパネル」も搭載した。
全機種とも、オンキヨーとの共同開発による高音質設計「Sound by Onkyo」を採用し、臨場感あふれる豊かな音空間を実現。LC-55XD45は、画面サイドの独立型スピーカボックスにドーム型ツィータ、本体背面に大容量かつ低振動のサブウーファを内蔵した。
US40ラインは、サブウーファとフルレンジスピーカを搭載した「2.1chスピーカーシステム」を採用。U40ラインは、バスレフ型スピーカボックスを採用し、高音域から低音域まで、臨場感豊かに再現する。また、両ラインとも、視聴位置に合わせて画面角度を左右に調節できるスイーベルスタンドを採用している。
同日開催した発表会で、有機ELテレビに質問が及ぶと、シャープデジタル情報家電事業本部国内事業部長の宗俊昭広氏は「研究開発をすすめている状況。有機ELはスマートフォン用途かテレビ用途によって、大きく異なる。今立ち上がろうとしているのはスマートフォン用の有機ELで、それをテレビ用に応用していくには、耐久性、生産性、大型化など大きなハードルがある。その見極めがつけば、積極的に有機ELテレビを投入し、この市場での存在感を出して行きたいと思っている」とコメントした。
またテレビ市場について、シャープの代表取締役兼専務執行役員コンシューマーエレクトロニクスカンパニー社長の長谷川祥典氏は「国内は非常に順調でシェアも伸びている。海外は、中国市場が落ちているが、トータルで言えば今期は黒字にできると思っている」とした。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」