シャープは4月21日、液晶テレビ「AQUOS」と接続できるネットプレーヤー「AQUOSココロビジョンプレーヤー AN-NP40」(AN-NP40)を発表した。人工知能により、ユーザーにおすすめ番組を声で知らせる。発売は6月10日。想定税別価格は2万円前後になる。
AN-NP40は、Android TVを採用し、映像配信サービスやAndroidアプリなどを利用できるネットプレーヤー。インターネットに接続し、液晶テレビAQUOSとHDMI接続することで使用できる。
本体には、人工知能と人感センサを内蔵し、テレビの視聴傾向からよく見る番組などの嗜好を人工知能が学習。ユーザーが見たいと推測される番組をテレビ放送や映像配信サービスから見つけ出すほか、前回見た番組の次回の放送時間などを教えてくれる。
いずれも内蔵スピーカから音声によるアナウンスを採用しており、人感センサにより、人が近づくと自動でテレビの電源をオン、離れるとオフにすることも可能だ。
付属のリモコンにはマイクを備え、音声による検索に対応。見たい番組のキーワードを話しかけると、放送予定のテレビ番組、連携している映像配信サービス内のコンテンツ、接続している「AQUOSブルーレイ」内の録画済み番組などから、対象のコンテンツをピックアップできる。
映像配信サービスは、新たにAI連携の動画配信サービス「COCORO VIDEO(ココロビデオ)」をシャープがスタート。ビデオマーケットが提供する13万本以上の映画、アニメ、ドラマなどの作品をそろえる。
AN-NP40と液晶テレビAQUOSを接続して利用すれば、人工知能が好みのコンテンツをおすすめするほか、毎週見ている番組を見逃した際は、見逃しコンテンツのピックアップなども可能だ。
サービス開始は6月10日。月額税別500円で、毎月付与される540ポイントから好きな作品を選んで視聴できる「プレミアムコース」、月額税別980円でプレミアムコースに加え、約1万5000本の見放題コンテンツがみられる「プレミアム&見放題コース」、月額税別900円の「NHKオンデマンド 見逃し見放題パック」、「NHKオンデマンド 特選見放題パック」を用意する。
COCORO VIDEOを契約しないで、AN-NP40を使用することもでき、視聴傾向を積み重ねる上でCOCORO VIDEOのコンテンツがピックアップされにくくなるという。
コンテンツのピックアップに対応する映像配信サービスとして、COCORO VIDEOのほか、U-NEXTのコンテンツも検索でき、今後対応サービスは拡大していく。
AN-NP40のサイズは、高さ15.1cm×幅15.1cm×奥行き3.9cmで、重量約0.5kg。プラットフォームはAndroid 5.1を採用する。対象となるAQUOSは同日発表された「LC-55XD45」「LC-60/55/50US40」「LC-55/50/40U40」で、発売済みのAQUOSでも組み合わせられるが、機種によって連携できる機能は異なる。
シャープ代表取締役兼専務執行役員コンシューマーエレクトロニクスカンパニー社長の長谷川祥典氏は「既存のAQUOSユーザーにも新しいコンテンツの楽しみ方を体感してほしいと思い、テレビ内蔵型ではなくプレーヤーという形を選んだ。もちろん内蔵型など、次の展開も考えている。シャープは家電メーカーとして機器だけを販売してきたが、今後はテレビビジネスを含め、インターネットにつながることで、さらにその先のクラウドサービスを利用してお客様にトータルでサービスを提供していきたいと考えている。COCORO VIDEOはその一環として始めた新サービスになる」と新たなビジネスの位置づけを話した。
シャープでは、4月14日にモバイル型ロボット電話「RoBoHoN( ロボホン)」を発表。AN-NP40は、ロボホンと共通の技術やノウハウを活用した「ココロプロジェクト」の第2弾商品に位置付ける。2016年度中には5つのココロプロジェクト商品を計画している。
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