VR体験者が“どこを見ているか”をヒートマップ分析する「InstaVR」

 簡単かつ短時間にVR(バーチャル・リアリティ)アプリを開発・配信できるプラットフォーム「InstaVR」を提供するCANDLIFY VR Technologiesは4月16日、「注視点ヒートマップ分析」機能を発表した。4月27~29日まで米国サンノゼで開催されるSVVR Expo 2016で、同機能を搭載したInstaVRの最新バージョンを披露する。

 InstaVRは、ウェブブラウザ内で直感的にVRコンテンツを編集し、ホットスポットやナビゲーションなどのインタラクティブ性を追加できるソリューション。ブラウザ内で配信を実行すると、Google PlayやApp Storeなどのプラットフォームで配信可能なアプリとして、編集したVRコンテンツを出力できる。

「InstaVR」
「InstaVR」

 同サービスは、世界100カ国以上のユーザーに利用されており、これまでに1500以上のVRアプリがパッケージ化されているそうだ。ユーザーは不動産(住居、ホテル、レストラン、博物館)、観光、イベント/催事(結婚式、コンサート、スポーツ)、製品(自動車、家具、日用品)など幅広いという。

VRで「どこを見ているのか」を把握

 VRコンテンツは既存コンテンツと比較して、ユーザーが自由にカメラ位置や方向を選択できるという特徴がある。その一方で、ユーザーがどこを見ているのか分からないため、どこに重点をおいてVRコンテンツを作成・改善すべきか分からないという課題があったと同社は指摘。InstaVRの注視点ヒートマップ分析機能によって、この課題を解決できると説明する。

 InstaVR内で分析機能を有効化すると、InstaVRで作成されたアプリは自動的にユーザーの注視点の情報を収集し、InstaVRの分析基盤に送信する。InstaVRの利用者は、ブラウザ上のVRコンテンツ編集画面で、ユーザーが見ている領域・視線の移動する順番を把握でき、分析事実に基づいた効果的なVRコンテンツの作成や調整が可能になるとしている。

ヒートマップでユーザーの注視点を確認しながらVRコンテンツを調整できる
ヒートマップでユーザーの注視点を確認しながらVRコンテンツを調整できる

 CANDLIFY VR Technologies代表の芳賀洋行氏は、「アプリ側では、エンドユーザーのVR体験を損なわないように、最少の通信数で分析に十分な密度の注視点情報を送信している。また分析基盤側は、注視点のデータ形式を分析に耐えられる限界まで簡略化することで、膨大なデータを効率的に処理できるようにしている」と、同機能のこだわりを語った。

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