Facebookは米国時間4月13日、「Building 8」というグループの新設を発表した。さらに多くの人々をインターネットにつなぐというFacebookの計画を推進するハードウェア製品の研究と開発を行うという。Facebookは今後数年間で、同グループの取り組みに「何百人もの人々と何億ドルにも上る」多額の投資をする予定だと、同社最高経営責任者(CEO)を務めるMark Zuckerberg氏はFacebookの投稿に記した。
同チームは、米国防高等研究計画局(DARPA)の元局長であるRegina Dugan氏が率いる。DARPAは、軍事用に新興技術を開発する米国の政府機関である。同氏は、直近ではFacebookのライバル企業でもある検索大手Googleに勤務し、Advanced Technology and Projectsグループを統括していた。ATAPは、「Project Ara」というモジュール式スマートフォンや「Project Tango」タブレットを開発した研究部門である。
「今日は、私にとってうれしくもあり悲しくもある日だ」とDugan氏は自身のFacebookページに記した。「一方では、非常にわくわくしている。Building 8は私が最もやりたいことを実現する場所だ(中略)その一方で、ATAPのメンバーと別れるのは悲しい」(Dugan氏)
Facebookは、ハードウェアの分野ではそれほど存在感のある企業ではない。しかし、持ったり触れたりできる製品の開発は、ソーシャルネットワークを超えた存在になりたいFacebookにとって、そのミッションを達成するための1つの手段である。Zuckerberg氏は12日、同社が拡大を図る3つの主要分野として、拡張現実と仮想現実、人工知能、そしてより多くの人々のインターネットにつなげることを挙げた。
Dugan氏の退職についてコメントを求めたが、Google関係者から回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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