「VR ZONE Project i Can」が公開--体感型アーケードゲームの知見が絶叫を引き出す

佐藤和也 (編集部)2016年04月11日 21時57分
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 ダイバーシティ東京プラザ3階に設けられた「VR ZONE Project i Can」。写真はプロジェクトの中心人物である「コヤ所長」こと、バンダイナムコエンターテインメント AM事業部エグゼクティブプロデューサーの小山順一朗氏。

 ダイバーシティ東京プラザ3階に設けられた「VR ZONE Project i Can」。写真はプロジェクトの中心人物である「コヤ所長」こと、バンダイナムコエンターテインメント AM事業部エグゼクティブプロデューサーの小山順一朗氏。

 ナムコならびにバンダイナムコエンターテインメントは4月11日、4月15日から期間限定でオープンする、仮想現実(VR)を体感できる施設「VR ZONE Project i Can」を報道陣向けに公開した。

 これは、VRなどの最新技術と体感マシン開発技術をかけあわせ、未体験領域を新しいエンターテインメントとして提供することを目的とした、バンダイナムコエンターテインメントのプロジェクト「Project i Can」の一環として行われるもの。

お台場のダイバーシティ東京プラザ3階にオープンする「VR ZONE Project i Can」
お台場のダイバーシティ東京プラザ3階にオープンする「VR ZONE Project i Can」

 施設はダイバーシティ東京プラザ3階に開設し、運営はナムコが担当。期間は4月15日から10月中旬までの約半年間を予定。施設は予約制で運営し、すでに予約受付を開始している。またVRアクティビティ(コンテンツ)の体験は有料で、支払いはバンダイナムコグループの電子マネーである「バナコイン」を使用する形で、料金は651~930バナコイン(700~1000円)となっている。

 体験できるコンテンツは6つ。そのうち5つがVRゴーグルを使用する形で、ひとつはドームスクリーン型となっている。ちなみにVRゴーグルは「HTC Vive」が使用されている。

 体験したなかで印象的だったのは「高所恐怖SHOW」。はたから見ていると地面に置かれた板の上を歩くだけでいいのだが、VRのなかでは地上200メートルにせり出されており、本気で足がすくむ感覚を覚えた。このあたりは公開されているPVでも垣間見ることができる。

 コンテンツとして魅力的に感じるのは「アーガイルシフト」。巨大ロボットに乗り込んで戦うという王道のコンテンツで、AIヒューマノイドのアイネも一緒に乗り込む。かわいらしい女性のしぐさやいろいろと話しかけてくれる、というところも見どころのひとつ。原案と監修には話題になったVRコンテンツ「サマーレッスン」を手がけた原田勝弘氏、世界観設定とシナリオではProduction I.Gが参加していることもあり、今後の展開にも期待したいところだ。

 体験はしていないのだが、定番のホラーコンテンツである「脱出病棟Ω(オメガ)」は、内覧会でもまわりが振り向くほどの絶叫がこだましていたので、恐怖感は相応のものがあると思われる。

 Project i Canのテーマとして「本当はやってみたいけど、実際には無理」と思えるような夢や好奇心をVR技術によってかなえることにあるという。プロジェクトの中心人物である「コヤ所長」こと、バンダイナムコエンターテインメント AM事業部エグゼクティブプロデューサーの小山順一朗氏によれば、これまで手がけてきた体感型アーケードゲームの開発ノウハウを活用することにより、VRゴーグルで得られる体感を、さらにリアリティあるものにできる確信があったという。またスピーディーにコンテンツを形にできたのも、体感型アーケードゲームの開発ノウハウがあったからこそと語る。

 今回店舗は「VRエンターテインメント研究施設」とうたい、利用者も「研究の体験者」。コンテンツも実験的なものをそろえたという。その理由として、出展しているもので完結するのではなく、体験者の意見を通してよりよいVRコンテンツのあり方や提供方法を探っていくためとしている。またコンテンツだけではなく、運営方法そのものについても知見を貯め、ナムコの直営店やアミューズメント施設でのコーナー展開などの運営方法についても検討していくという。

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