Facebookは長い間、企業ユーザー向けのマーケティングおよびアウトリーチプラットフォームとして自らを位置付けてきた。同社は米国時間4月7日、コミュニケーション用ポータル「Messenger」に関する発表によって、その立場を改めて明確に示した。
「Facebook for Business」は、FacebookユーザーがMessengerを使って企業と連絡をより簡単に取れるように支援する複数のツールを導入する。これにより、「Facebook Page」のユーザー名はFacebookサイト内でこれまでよりも目立つようになると、同社は述べる。また、企業ユーザーは、固有の短縮URL「Messenger Link」やスキャン可能な「Messenger Code」も利用できるようになる。
Facebookによると、ユーザー名は、「@」記号を前にともなってユーザーのPageタイトルの真下に表示されるようになるという。それぞれのPageにユニークなユーザー名を設定および編集することが可能なので、ユーザー名を現在持っていない企業ユーザーはすぐに作成すべきだろう。
バニティURLを現在使用しているPageは、ユーザー名を既に所有していることになる(例えば、facebook.com/JaspersMarketというバニティURLなら@JaspersMarketというユーザー名になる)。
ユーザー名の変更に加えて、Facebookの新しいMessenger LinkおよびCodeもユーザーと企業の間でコミュニケーションが始まることを目指している。
Messenger LinkはPageのユーザー名を使って、短くて覚えやすいリンクを作成する。このリンクをクリックするとMessengerでチャットを開始できる。同様に、Messenger Codeも各企業に固有のもので、スマートフォンのカメラでスキャンするとMessenger内でチャットを始めることが可能だ。
注目すべきなのは、Messenger LinkとCode、およびユーザー名が企業だけでなく普通のユーザーでも利用可能なことだ。Facebookは企業以外の一般ユーザーに対して、これらの新機能を使えば、より簡単に連絡情報を共有して友達を見つけることができると宣伝している。
また、企業向けの機能として、Facebookは「Messenger Greetings」も追加した。これはカスタマイズ可能な企業からのお知らせ文で、新しいメッセージスレッドにおいてメッセージのやりとりが開始される前に表示される。基本的にMessenger Greetingsは、企業が自社ブランドを特徴付け、ユーザーに何を期待すべきかを知らせる機会である。企業は「Page Message Settings」でGreetingsを設定および編集できる。
Facebookはこれらの新機能の発表に加えて、Messengerが新たな節目に到達したことも明かした。具体的には、Messengerの月間アクティブユーザー数が9億人に達した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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