空のボトルが空中から集められた水で満タンになる。そんな魔法のような水筒「Fontus」が、クラウドファンディングサービス「Indiegogo」に登場し、人気を集めている。
Fontusは、空気を取り込み、含まれている水蒸気を冷やして液体に変えて、ボトルに溜める。動作に必要な電力は、付属の太陽電池パネルから得る。ほかに大きな装置など使うことなく、水が作れる。
水筒タイプのモデル「Fontus Airo」はハイキングやキャンプ、山登りでバッグに付けておいたり、テントの脇に置いておいたりして使う。自転車での使用に適した、サイクリング時に利用しやすいモデル「Fontus Ryde」もある。
タンブラー型のFontus Airoは、内蔵ファンを回して空気を取り込む。フィルタを通過した空気は一連の冷却装置で冷やされ、水分が結露する。これを集めて飲み水にする仕組みだ。
これに対し自転車向けのFontus Rydeは、走行時の風が利用できるためファンを搭載していない。
水の生成速度は、気温と湿度によって変わる。気温と湿度が高いほど短時間で水が得られるので、高温多湿な日本の梅雨時や夏場に活躍しそうだ。
Indiegogoでの目標金額は3万ドル。記事執筆時点(日本時間4月6日12時)でキャンペーン期間は1カ月残っているが、すでに目標の5倍近い約14万4000ドルの資金を集めている。
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