iFixitとChipworksは、米国時間3月31日に発売された4インチ「iPhone SE」を分解して、そのレポートをそれぞれ掲載した。分解の結果、小型デバイスiPhone SEは「iPhone 5s」に似た外観だが、内部には大型の「iPhone 6s」と同じコンポーネントが多く搭載されていることが分かった。
iFixitは31日に掲載した分解レポートで、「Taco Bellに少し似ている。つまり、従来と同じ材料で作られた新しいメニューアイテムということだ」と述べた。「既存のAppleテクノロジが完璧な組み合わせで新しいボディに搭載されたことに、われわれは興奮を覚えている」(iFixit)
Appleは、iPhone SEを新しい9.7インチ「iPad Pro」と一緒にいつもより静かに発売した。マンハッタン5番街にあるApple Storeの旗艦店の外には、顧客の列や歓呼する従業員の群れはなかった。開始価格399ドルのiPhone SEは、予算を気にする消費者に訴求するスマートフォン開発を目指すAppleの最新の試みだ。
約束通り、iPhone SEには、iPhone 6sおよび「iPhone 6s Plus」と同じ高速「A9」プロセッサが搭載されている。分解レポートに書かれているように、iPhone 6sと同じRAMモジュール、NFCチップ、慣性センサも内蔵する。さらに、Qualcomm製のモデムとトランシーバなど、iPhone 6sより古い「iPhone 6」と同じコンポーネントもいくつか備えている。
iPhone SEのディスプレイはiPhone 5sとほぼ全く同じである。テクノロジに精通したiFixitのスタッフは、iPhone 5sのディスプレイをiPhone SEに接続して電源を入れることに成功したほどだ。
iPhone SEは1624mAhのバッテリも搭載する。iPhone 5sのバッテリに比べて若干容量が大きいが、iPhone 6sよりは少ない。AppleはiPhone SEのバッテリについて、最大14時間の通話が可能で、待ち受け状態で10日間持続すると話している。
iPhone SEの内部構造についてもっと詳しく知りたい人は、iFixitとChipworksの詳細な分解レポートを参照してほしい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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