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USENのカプセルホテル開業が“意外ではない”理由--渋谷に外国人女性向け

加納恵 (編集部)2016年04月01日 08時00分
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 音楽配信サービスなどで知られるUSENが、訪日外国人女性向けのカプセルホテル「NADESHIKO HOTEL SHIBUYA」(NADESHIKO HOTEL)を開業した。「USENがなぜ?」と感じるかもしれないが、ホテル運用ソフトや訪日外国人向け情報ポータルサイト、iPad用Posレジアプリなど、ホテルの中にはUSENが手掛けるサービスが数多く導入されている。

NADESHIKO HOTEL SHIBUYA
NADESHIKO HOTEL SHIBUYA

 開業は4月1日。訪日外国人向けとしているが、女性であれば日本人でも宿泊は可能だ。予約サイトなどで宿泊を受け付けている。宿泊料は1泊1万1000円。

 所在地は東京都渋谷区神泉で、京王線の神泉駅から徒歩3分、渋谷駅から徒歩10分の場所に位置する。USENが所有する自社物件をカプセルホテルへとリノベーションしており、元は、地方に住むUSENの社員が東京へ出張してきた際の宿泊施設だったという。

 地上4階、地下1階から構成され、キャビン施設は24。大浴場を備えるほか、飲食スペース、パウダールーム、ロッカーを完備する。地下1階には「お土産ショップ」、1階には日本酒や和食を中心とした居酒屋「OISHI KOMACHI SHINSEN」も営業する。

 「USENは、ホテルの運営管理システムや自動精算機で高いシェアを持つ『アルメックス』をグループ会社に持っているほか、iPad用Posレジアプリ『USEN Register』、訪日外国人向け情報ポータルサイト『Cozy Japan』など、数多くのサービスを提供。音楽配信以外の事業も数多く手がけている」と広報の清水さやか氏は話す。

 NADESHIKO HOTELは、USENが持つサービスを一度に体験できるホテル。アルメックスの「Wincalホテルシステム」で顧客を管理するほか、「USEN SPOT Enterprise」によるWi-Fiの整備、浴室、客室、ドレッサーとフロアごとに異なる館内BGMを提供する「OTORAKU」などを提供する。

 「USENが持つサービスを体験していただけるアンテナショップ的なものを作りたいと考えたのが、NADESHIKO HOTELのきっかけ。飲食店向けに提供しているサービスが多いので、カフェなどのアイデアも出たが、2020年に向けホテル不足が心配されている背景もあり、ホテルを開業した」(清水氏)という。

 大浴場に加えシャワーブースを用意したほか、常時英語の話せるスタッフを配置するなど外国人女性向けの対応は万全。日本の良さが伝わるよう、大浴場には銭湯ペンキ絵師の田中みずき氏による富士山が描かれた。カプセルホテルながら、女将がいるなどユニークさも際立つ。

大浴場。富士山が描かれている
大浴場。富士山が描かれている

USEN代表取締役社長の田村公正氏

 「企画は社長直下のプロジェクトのような形で進行し、そのほとんどが女性スタッフ。女性の意見をふんだんに取り入れることができた」と清水氏が話す通り、充実したアメニティを無料で提供する。

 USENの代表取締役社長である田村公正氏は「NADESHIKO HOTELに来ていただいたお客様の声を、USENが持っているサービスに反映することで、さらなる改善につながると考えている。音楽配信事業はUSENの軸だが、飲食店向けのレジシステムや、グルメサイトなども展開しており、カプセルホテルの開業はそれらの中の1つ。今後は事業のポートフォリオが変わってくるだろう」とこれからの展開について話した。
キャビン部
キャビン部

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