ソフトバンクは3月18日、国内外の企業8社と協業し、スマートホームやデジタルマーケティングなど5つの案件で商用化を視野に入れたテストマーケティングをスタートすると発表した。
これは、2015年7月に開始した第1回「SoftBank Innovation Program」1次選考の成果だ。SoftBank Innovation Programは、世界中から募集したソリューションや技術、ソフトバンクが持つリソースを組み合わせて、新たな価値の創出を目指すプログラム。
第1回は「スマートホーム」「コネクテッド・ビークル」「デジタルマーケティング」「ヘルスケア」の4つのテーマで募集し、国内外から173件の応募が集まった。ヘルスケアは採用できるものがなかったとし、スマートホーム、コネクテッド・ビークル、デジタルマーケティングの3つのテーマで進める方針だ。
今回の応募状況について、「他社でも同じようなことをやっているが、ソフトバンクの特徴はグローバルで募集したこと。こういったプログラムは通常、100件いくものはない。かなり多かったと思う。国内と海外は約半々の応募があった」(ソフトバンク サービスプラットフォーム戦略・開発本部 プラットフォーム戦略統轄部 プラットフォーム戦略部 イノベーション推進課 課長の大西英知氏)と振り返った。
今後も2回、3回と続ける方針で、第2回は夏にもスタートしたいという。次回は、ソフトバンクだけでなく他社と共同で行うことも検討中としている。
スマートホームに関しては、リノベーションサービスを展開するリノベる(本社:東京都渋谷区)、シンガポールの家具ベンチャー、KAMARQ HOLDINGS PTE(本社:シンガポール)、デジタルドアロックや錠前ソリューションを提供するアッサアブロイジャパン(本社:東京都港区)、IoTデバイスに特化したクラウド型リアルタイムデータ解析プラットフォームを提供するMoBagel(本社:米国カリフォルニア州)の4社と組む。実際に家をリノベーションする人に声をかけてスマートホームの機器を導入してもらい、実際の生活の場でIoTデバイスがどう使われるのかなども含めて検証するという。
コネクテッド・ビークルは、都市交通の移動データをリアルタイムに可視化・分析・予測するエンジンを提供するUrban Engines(本社:米国カリフォルニア州)とコネクテッド・カーのサービスアプリを提供するDrivemode(本社:米国カリフォルニア州)の2社と進める。都市交通における人々の移動状況をリアルタイムに可視化・分析・予測するエンジンを提供し、大手の運送会社と組んで取り組む方針だ。
デジタルマーケティングは、地域特化型クーポン配信や事前決済プラットフォームを融合したデジタルマーケティングソリューションを提供するBuzzElement(本社:マレーシア)、企業が持つビッグデータを分析し、スマートフォンやタブレット上で可視化するプラットフォームを提供するマイクロストラテジー・ジャパン(本社:東京都千代田区)の2社と進める。フラッシュマーケティングの実証実験やインバウンド向けの決済サービスなどを行う方針だ。
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