東芝と中国家電大手の美的集団股份有限公司(美的)は3月17日、東芝の家庭電器事業の持分の過半を美的に譲渡する基本合意書を締結したと発表した。「3月末までに完成予定の最終契約に向け、誠実に協議を続ける」としている。
譲渡完了後も、対象事業となる冷蔵庫、洗濯機、掃除機やその他の小型家電などの白物家電は、東芝ブランドでグローバルに開発・製造・販売を継続していくという。
東芝と美的は、20年以上にわたってコンプレッサ、小型家電およびインバータなどの分野で協力関係にある。今回の譲渡により「豊富な知見をもつ両社の協力関係をさらに強固なものとし、顧客、ビジネスパートナー、従業員および株主に短期的および長期的に、さらなる価値をもたらす」としている。
東芝は、2015年12月に公表した「新生東芝アクションプラン」や2月に行われた決算発表の場でも白物家電事業の再編について言及していたほか、3月15日には一部メディアで白物家電事業の売却報道もあり、締結に向けたカウントダウンは間近とみられていた。
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