ドワンゴは3月17日、3月1日に発足した、日本棋院が協力する「DeepZenGoプロジェクト」について、新たな開発環境で世界トップレベルの囲碁ソフトの開発に着手したと発表した。
3月9日から行われていたディープマインドの「アルファ碁」対イ・セドル氏(九段)の対局において、アルファ碁が4勝1負けと勝ち越しを決めたことを受け、「引き続き半年から1年後」の新生囲碁ソフトの完成を目指して開発を進めるという。
プロジェクトメンバーであり、囲碁ソフト「ZEN」の開発者である尾島陽児氏は、「アルファ碁とイ・セドル九段の対局は、歴史に残る名勝負でした。私もあのような高いレベルの碁に関わりたいという気持ちがより強くなりました」。同じくZENの開発者である加藤英樹氏は、「まずは、短い時間であそこまで強くしたディープマインドのメンバーにお祝いと敬意を。そして、アルファ碁のためにもライバルが必要でしょう」とコメント。
また、将棋ソフト「PONANZA」の開発者である山本一成氏は「アルファ碁を生み出したディープマインドの成果に感動しています。彼らと競うことができるようにがんばります」とコメントしている。
同社では今後、同プロジェクトに賛同して参加を希望する開発者や企業について、随時検討して拡充していく方針だという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス