じぶん銀行は3月14日、定期預金の満期後に利息に加えて、高額当選のサッカーくじ「BIG」を受け取れる景品付き定期預金「BIG 付き定期預金」の提供を開始した。同社によれば、BIGを景品として受け取れる定期預金は邦銀初となるという。
BIGとは、指定されたサッカー14試合の結果を予想する1口300円のスポーツ振興くじで、最大6億円が当たる。同社が開始したBIG 付き定期預金では、預金金額100万円ごとにBIGが1口付与されるという、じぶん銀行に円普通預金口座をもつ満19歳以上の顧客が対象となる。
BIG 付き定期預金の提供に併せて、同日より日本スポーツ振興センターから委託を受けて、サッカーくじ「BIG・toto」全7種類を販売する「じぶん銀行toto」の提供も開始。さらに、専用のスマートフォンアプリ「じぶん銀行 toto アプリ」も公開した。当選金は、じぶん銀行の口座へ入金されるため、当選金の受け取り忘れも防げるとしている。
じぶん銀行は、2015年12月末時点で200万口座を超え、預金残高は7500億円、ローン残高は1100億円を超えるなど好調だという。ただし、1月に発表された日銀のマイナス金利政策の影響を踏まえると、定期預金は資金運用が難しいため、従来のようには増やせないという課題があった。そこで、フロービジネスである手数料収入と、低コスト流動性預金の増加による収益力の強化が求められていたそうだ。
同社のユーザーは、20~40代が7割を占めるなど、他のネット銀行と比べて平均年齢が低く、女性比率も4割を超えるという。そこで、若年層や女性層も獲得したい日本スポーツ振興センターから声がかかったようだ。じぶん銀行では、totoを販売することで、決済手数料や流動性預金、新規口座開設の増加だけでなく、くじを定期的に購入することによる稼働率の向上も期待したいとしている。
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