(編集部注:米CNETによる「Galaxy S7」のレビューを2回に分けて翻訳して公開します。後編は3月14日 に公開されています)
新型スマートフォンをテストする究極の方法は何だろうか。そのスマートフォンを携えて、旅行することだ。観光名所を見て夢中になっているときは、性能の悪いカメラやバグのあるソフトウェア、遅い動作、短いバッテリ持続時間が許せなくなる。何か欠点があれば見つけられるはずだ。
そこで筆者は、サムスンの「Galaxy S7」をロンドンとベルリンでテストし、同僚もサンフランシスコとシドニーで試用した。さて、どうだったのだろう。素晴らしい結果だった。素晴らしいどころではない。Galaxy S7は実に見事なスマートフォンであり、筆者はこれだけを頼りに写真を撮影し、見知らぬ土地を移動したにもかかわらず、その重圧に屈することはなく、長時間外出している間もバッテリが持続した。そうした機能を実行する手際の良さも、既存のスマートフォンより優れている。最高の万能スマートフォンと呼びたい。秀逸なGoogleの「Nexus 6P」や「iPhone 6s」をも上回る(だが、美しさという点では、大型の曲面ディスプレイを搭載する姉妹製品「Galaxy S7 edge」に一歩及ばない。予算に余裕のある人にはこちらが一番お薦めだ)。
以下では、欧州でGalaxy S7を使ったときに筆者が(同行したテスターとともに)発見したことを紹介する。後日公開予定の後編の最後に、スペック比較表も掲載する。
筆者のテストは、人の往来が多く、バグパイプの音が聞こえるロンドンの橋や通りから始まった。Galaxy S7をジーンズや上着のポケットに突っ込んでは、天気のチェックや写真撮影、デジタル決済、ナビゲーションのために何度も取り出していたので、この小回りのきくサイズは、もっと大型のスマートフォンよりはるかに筆者向きだった。5.1インチという画面サイズは、現在の常軌を逸した基準では「中型」サイズだ。
このようにひっきりなしに手を触れていたが、背面と側面が丸みを帯びているため持ちやすい。一度落としてしまったが、へこんだり壊れたりはしなかった。ただし、そのときはパブでわずか数フィート(1フィートは約30cm)の高さから床に落としただけだ。舗装された道路の上に落としていたら、もっと大きなダメージを受けただろう。
筆者は長い時間、Galaxy S7を見つめた。先述の丸みを帯びた背面のデザインと、ディスプレイ周りの縁のごくわずかな丸みが実に素晴らしい。そのため、高級感や輪郭の美しさは群を抜いており、直線的なデザインの2015年モデル「Galaxy S6」も上回る。実際に、細部をよく見ると、Galaxy S7の作りが過去のGalaxyシリーズより優れていることが分かる。
光沢のあるメタルとガラスを採用した背面の欠点は、汚れがたくさんついて、この高価な製品の一面がいつも指の脂でてかってしまうことだ。不快だし、頻繁に拭き取るのも面倒で、きれいにしてもすぐに汚れてしまう。だが、美しいスマートフォンの常として、どのみちケースを装着するはずなので、辛うじて問題にはならないだろう。言い訳するつもりはないが。
ロンドンでのテスト中に大量の写真を撮影したが、週末に姉とベルリンに出かけたとき、抑えが全く効かなくなった。そこかしこのペストリーとプレッツェル、立派な博物館、優雅な渡し船、見事な味のケバブやビールが、忠実に記録すべき機会になった。
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