Meerkatは米国時間3月4日、軸足をライブストリーミングから移すと発表した。このニュースを最初に報じたRe/codeによると、最高経営責任者(CEO)のBen Rubin氏は、「誰もが常にライブで」配信する「動画ソーシャルネットワーク」を構築すると述べたという。漠然とした話に聞こえるとすれば、それは、同社が詳細についてさらに多くを明らかにせず、求められてもそれ以上のコメントを控えたからだ。
かつて話題になったMeerkatの物語は、シリコンバレーの栄枯盛衰を如実に表している。シリコンバレーは、私たちの暮らし方や通信方法の未来を構築しようと絶え間なく努めている。それを見つけ出すことができる者には、何十億人ものユーザーと富を得る可能性が待っている。なにしろ、Facebookが競合するテキストメッセージングアプリ「WhatsApp」を190億ドルで買収したくらいだ。
2015年のSXSWで注目されて以来、Meerkatは業界の大手を相手に苦戦を強いられてきた。TwitterはMeerkatによる同社プラットフォームへのアクセスを制限する措置を導入し、Meerkatと競合するライブ動画配信アプリ「Periscope」を提供開始した。
さらにFacebookも動画ライブストリーミングに参入している。
Rubin氏の目にも悪い兆候が見えており、MeerkatはFacebookやTwitterのオーディエンスや視聴者数には敵わないと認めた。「Twitterのライブストリーミングアプリ『Periscope』や『Facebook Live』とオーディエンスや視聴者数で張り合っている限り、現在のMeerkatサービスに勝ち目はないと思う。計画した通りに速いペースで成長することができなかった」。同氏は、今回の移行を発表する投資家向けの書簡でこう述べている。
Rubin氏は、Meerkatの計画について何も語っていないが、いくつかのヒントを与えている。同社は2015年10月に、それが何であれ、新しい事業の構築を開始しており、今後は、大勢への配信ではなく知り合い同士のやりとりに力を注ぐことにしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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