テクノロジ×エンターテインメントメディア「SENSORS」のリアルイベントである「SENSORS IGNITION 2016」が、2月26日に開催された。2015年に続き2回目となる今回も、展示ブースには多くのプロダクトやクリエイティブが集結した。今回は、その中から6つのプロダクトを紹介する。
まず、始めに紹介するのは、ピラミッドフィルム クアドラが提供する、脳波で動くクレーンゲーム「脳波キャッチャー」だ。専用のヘッドホンを装着し、目の前に現れるさまざまなタイプの画像を見続けることによる脳波の変化を検出する。クレーンは脳波の変化にともない、LIKE、EXCITE、RELAX、HATEのいずれかに動く。目の前の画像によってクレーンが移動するため、自分の脳波を可視化することができる。
以前、ウェブメディアSENSORSでも取り上げられた「論文まもるくん」がリアルイベントに登場した。キーボードから手が離れたことをセンサが感知すると、箱の中からアームが出現し、キーボードの「Ctrl」+「S」を押してくれる仕組みとなっている。開発者の熱意からは、情報過多社会におけるデータの重要性を再認識させられる。
続いてソーシャルヘッドホン「VIE SHAIR」を紹介する。世界初のフルオープンエアーヘッドホンであり、音楽を聴きながら同時に外の会話も聞くことができる。無線接続が可能なためコードレスとなっているほか、ヘッドホンのLEDを自在に光らせることができる。販売に先駆けて、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で3月9日よりローンチされる。
バスキュールのメンバーなどにより構成されたtouch. plusが、「SPEED CHESS」を出展した。チェスをよりエキサイティングなものにするために、ターン制の概念を廃止したことが特徴で、一瞬の判断・戦略が要求される。
世界に一台しかないという実機は、日本では販売されていない特殊なディスプレイを用いており、普段はバスキュールのエントランスに置いてあるそうだ。機会があればぜひ一度試していただきたい。
文字通り「あ」の形をしたこのプロダクトは、内蔵された多数のセンサが触れ方を認識し、その触れ方に応じた感情の「あ」を発声する。たとえば、折り曲げると低い「あ」を発声したり、なでると優しい「あ」を発声したりする。発声パターンは200種類以上用意されているという。開発者は、感情は「あ」という言葉のみで表すことができるのではないかと説明している。「あ」によって新しいコミュニケーションの形が生まれそうだ。
3Dプリンタで作れるオープンソースな小型のヒューマノイドロボット「PLEN2」。主な部品を3Dプリンタで出力できる小型ロボットであり、動作を誰でも作れるプログラミングツールも公開している。
PLEN2は、他のヒューマノイドロボットと比べてオープンさを強調しており、今後のロボット産業の方向性を示しているといえる。
会場では、今回取り上げたプロダクトのほかにも、ココノヱの「召喚!らくがきモンスターズ」や、後藤映則氏の「toki」など、非常にユニークなプロダクトが多数出展されていた。
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