「Lollipop Screen Recorder」は、Android端末の画面上の動きをムービーで記録できる、いわゆるスクリーンキャストアプリだ。無料のアプリだが、広告を視聴することにより利用できる機能を拡張できることが大きな特徴だ。
録画を開始するには、アプリのホーム画面上段中央にある「START RECORDING」ボタンをタップ。同種のアプリではボタンタップから録画開始までに何秒かのカウントダウンが入るのが通例だが、本アプリの無料版ではボタンを押した瞬間に録画が開始される。カウントダウンで任意の秒数を設定するには、広告を視聴して制限を解除する必要がある。
録画を停止する際も、録画開始時と同じくホーム画面もしくは通知領域を開いてボタンを押さなくてはならず、他のアプリのように画面オフやシェイクで停止するといった機能もないため、必ず余計な操作が記録されてしまう。それゆえ対外的に録画データを公開する場合は、編集でこの冒頭と末尾の部分を切り落とす必要がある。
動画のファイル形式はmp4。ビットレートは上限10Mbpsまでとやや制限が厳しいが、解像度は最大2560×1440ピクセルまで対応するほか、外部マイク経由となるものの音声の録音にも対応している。ホーム画面にこそ広告が表示されるものの、試した限りでは録画データに透かしが入ることもなく、15分以上の録画が可能だった。インターフェースは英語だが、特に分かりづらいといったことはない。
一方、フレームレートについては明記されていないほか、インカメラの映像の挿入やタップの視覚表示、テキストやロゴの挿入、速度調節、画面上への描画といった機能は備えないなど、同種のアプリに比べて設定可能なオプション項目は少なく、機能そのものも多くない。また前述の録画開始までのカウントダウン機能もそうだが、録画場所としてメモリカードを指定する場合も、広告を見ることによって制限を解除する必要がある。
このように、機能面では同種アプリに遅れを取っている感は否めないのだが、広告を視聴すれば制限がある程度緩和されることから、有料購入を避けたいユーザーにはひとつの選択肢となるだろう。ただし、制限が解除されるのは広告視聴後1週間のみなので、長期的にアプリを使い続けるのが前提であれば、有料版にアップデートすることで機能制限が永久になくなる別のアプリを選んだほうがよい。現状では、他のアプリではうまく録画できない場合の代替アプリという位置づけになりそうだ。
>>「Lollipop Screen Recorder」のダウンロードはこちらから
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス