「ADV Screen Recorder」は、Android端末の画面上の動きをムービーで記録できる、いわゆるスクリーンキャストアプリだ。インカメラで撮ったユーザーの映像を画面下に挿入できるほか、画面に任意の色で線を書き込めるなど、無料ながら豊富な機能を利用できることが特徴だ。
アプリを起動し、右上のアイコンをタップすると、3秒後に録画が開始される。カウントダウンのオン・オフは切り替えられるが、オンの場合は3秒に固定されており、任意の秒数を指定することはできない。停止する際は通知領域から「STOP」をタップする方法のほかに、画面右上の時計アイコンをタップするか、あるいは画面をオフにすることでも録画を終了できるので、自然に動画を終了させられる。
動画のファイル形式はmp4。ビットレートは最大15Mbpsで、フレームレートは標準で30fps、最大で60fps。解像度は最大2560×1440ピクセルだが、スクリーン解像度に合わせる機能があるので、通常はこれを選択しておくとよいだろう。2種類のエンコーダを切り替えることで、録画の一時停止に対応できるのは、以前紹介した「AZ スクリーン レコーダー」とよく似ている。また外部マイク経由となるものの、音声の録音にも対応している。
本アプリの特徴は、インカメラで撮ったユーザーの映像を画面下に挿入できることだ。これにより、操作中のユーザーの表情をその画面とともに記録できる。有料アプリでは搭載例はあるが、無料アプリでこの機能が使えるのは珍しい。またインカメラだけでなくアウトカメラを指定することもできるので、工夫次第でさまざまな用途に使える。
さらに本アプリでは、タップを視覚表示したり、任意のロゴやテキストを挿入できることに加え、撮影した動画を長押しすることで、画面に任意の色で線を書き込む機能も備えている。また動画のトリミング機能も搭載しているので、動画編集ソフトなどを使わずに、画面の一部を強調表示したり、不要な箇所をカットしたりと、多彩な編集ができる。
広告はホーム画面のほか、録画終了直後にまれに全画面で広告が表示されることがあるが、出現する頻度が低いせいか、わずらわしく感じられることはない。録画時間についても試した限りでは15分を超える録画にも対応するようで、高機能かつ実力派のアプリだ。現状では英語版だが、バージョンアップのたびに各国語への対応が進んでおり、近い将来の日本語化も期待できそうだ。
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