Opera Softwareが、モバイルアプリはユーザーから見えないバックグラウンドで大量のデータを通信している、といった内容の調査レポートを公表した。平均すると、モバイルアプリは全データ通信の30%をバックグラウンドで処理していたという。
ここでのバックグラウンド通信とは、ユーザーが使っていない状態でモバイルアプリが実行する通信のこと。メールの同期、広告データの先読み、ニュース記事やフィードの取得などがバックグラウンドで処理されるものの、こうしたデータはユーザーに読まれず捨てられることもある。
モバイルアプリがこうした動作をする理由について、Opera製品マネージャーのSergey Lossev氏は「ほとんどのアプリはユーザーエクスペリエンスを高めるよう作られており、データ通信量を抑える作りにはなっていない」とした。
バックグラウンド通信の割合がもっとも高いモバイルアプリは「Facebook Messenger」「Gmail」で、いずれも全データ通信量の約73%をバックグラウンドで処理していた。そのほかのバックグラウンド通信率の高いアプリとして、「Google Drive」(57%)、「WhatsApp」(54%)、「Google Hangouts」(39%)が挙げられた。
なお、Operaはデータ圧縮アプリ「Opera Max」の利用状況を集計し、この調査を実施した。同アプリには、バックグラウンドのデータ通信が多くなると警告してくれる機能「Smart Alerts」が搭載されている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス