Oracleはクラウドアプリケーション向けハイパーバイザーを扱う企業Ravello Systemsを買収する計画を発表した。
Ravello Systemsの最高経営責任者(CEO)Rami Tamir氏は、ブログ記事で、同社は「Oracle Public Cloud」の部門に参加し、製品はOracle Cloudの一部になる予定だとしている。
この記事で同氏は、「この契約は、わが社がより多くの顧客に働きかけ、より高い価値を提供し、よりよいサービスが提供できるよう、さらに早いペースで技術を高める能力を加速する」と述べている。
Ravello Systemsのサービスは、従来通り継続される予定だ。
Tamir氏は発表で「わが社は、すべての顧客とパートナーに対して、中断することなくサービスを提供し、シームレスな体験を届けることをもっとも優先している」と説明している。
「今後数カ月間、わが社は引き続き顧客に提供する価値を高めていき、Oracleとの組み合わせによって可能になる新たな製品やサービスを開発していくつもりだ」(Tamir氏)
また同氏によれば、Ravello SystemsはOracleの「IaaS(サービスとしてのインフラストラクチャ)」事業に参加するという。
買収額は非公表だが、VentureBeatの報道では、今回の買収額は5億ドルだとされている。
Oracleは2016年1月に、パブリッシャーをソーシャルメディアと結びつけるための共有バーで知られるAddThisも買収しており、買収額は1億ドルから2億ドルの間だと報じられた。
またOracleは、2015年8月にも、クラウドベースの消費者パーソナライゼーションソフトウェアを提供しているMaxymiserを買収している。その際も、今回の買収と同じように、Oracleの狙いはMaxymiserのソフトウェアを「Oracle Marketing Cloud」に統合することにより、SalesforceやAdobe Systemsなどの競合企業との競争を有利に運ぶことだと報じられた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集し8たものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力