経営再建を進めるシャープは、2月23日の毎日新聞における「鴻海精密工業から出資受け入れ」の報道において、当社の発表に基づくものではないとした。
報道によると「鴻海精密工業からの出資を受け入れ、同社傘下で再建を図る方針を固めた」「鴻海はシャープ支援に関する契約内容を守ることを証明する保証金として、すでにシャープに対し、1000億円を預けた」とされている。
これに対しシャープは「産業革新機構と鴻海精密工業の2社と協議を進めているが、現時点で決定した事実はなく、また、鴻海精密工業から保証金として1000億円を預かったという事実もない」とのコメントを発表した。
シャープの代表取締役社長の高橋興三氏は、2月4日に実施した2016年3月期の第3四半期決算会見で、「今は産業革新機構と鴻海精密工業の2社に絞り込んで検討している。今後1カ月をめどに最終的な締結ができるように協議を進めていく」としていた。
その後、鴻海精密工業に優先交渉権があると報道されたが、「そのような事実はない」とのコメントを発表している。
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