3Dプリントの付加製造で大きな見返りを得ようと大手各社が取り組んでいるにもかかわらず、玩具メーカーのMattelは同技術を主流にする起爆剤になるかもしれない。
3Dプリントのエコシステムは数年前から構築されてきた。HP Inc.は企業向けシステムでこの市場に参入しようとしている。3-D EliteとWhitecloudsは、スーパーボウルのテレビ中継で多くの貴重な放映時間を得た。この試合への出場権をかけたNFCチャンピオンシップゲームで腕を骨折したカロライナ・パンサーズのラインバッカー、Thomas Davis選手のために、両社が3Dプリントで製作したプロテクターが紹介されたからだ。
一方、クリエイティブ分野で働くプロフェッショナルを対象としたAdobe Systemsのアプリケーションと3Dプリンティングシステムの間では、つながりが生まれつつある。
しかし、これらの主要な開発のいずれも、子供たちが話題にするものではない。その親も同様だ。ここで登場するのが、デジタルへの変換を比較的うまく受け入れている玩具メーカーMattelだ。
Mattelは先週、ニューヨークで開催されたToy Fair 2016で「ThingMaker Design App」と「ThingMaker 3D Printer」を発表した。初代の「ThingMaker」は、Mattelが1960年代に作っていた玩具で、子供たちは独自の玩具を作ることができた。今回の新製品では、3Dプリントにより、より簡単に玩具を作ったり組み立てたりできる。MattelはAutodeskの協力を得て、新しいThingMakerを開発した。
おそらく、3Dプリント業界にとって最大の進歩は、Mattelのシステムが299ドル99セントで、2016年秋に発売されることだろう。この価格によって、3Dプリンタは子供向けに無理をせず手の届く存在になる。
Mattelの参入計画がうまく進めば、ThingMakerは大勢の「欲しいものリスト」に加えられる可能性がある。親たちは3Dプリンタに目を向けるようになり、いずれは家庭向けシステムを購入するかもしれない。消費者側の好循環は、3Dプリントにかかわる企業側の好循環につながり、これらが融合する可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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