Mattelの「View-Master」は2015年秋、スマートフォン向けの仮想現実(VR)アクセサリとして生まれ変わった。このスナップ式のプラスチック製ゴーグル(Googleの「Cardboard」VRプラットフォームに対応)はかなりの成功を収め、Apple小売店で販売される初めてのVRアクセサリになった。しかし、後継製品の「View-Master 2.0」が既に準備されており、2016年秋に発売予定だ。筆者は今週、「New York Toy Fair」で早くもView-Master 2.0に触れる機会を得た。
View-Master 2.0は前モデルとよく似ているが、いくつかの重要な改善が施されている。まずヘッドホンについに対応した(現行の30ドルのView-Masterは子供に優しいプラスチックボディを採用しているが、ヘッドホンジャックが非搭載なので、外でVR映画を視聴するのには不向きだ)。さらに、双眼鏡風のピント調整ダイアルが新たに搭載されたので、前モデルより視界を広げることができる。
View-Master 2.0は素晴らしい製品に聞こえるが、価格も40ドルに値上げされる。前モデルでは、筆者の眼鏡の上から装着できないという問題があったが、新モデルでもそれは修正されていない。筆者の眼鏡の上にうまく装着できないVRヘッドセットはいくつかあるが、これもその1つだ。すべての眼鏡で使えないのかどうかは分からないが、筆者の眼鏡はそれほど大きいわけではない。残念ながら、この問題があるので、View-Master 2.0は筆者向きの製品ではない。
View-MasterはGoogle Cardboard対応のヘッドセットなので、「Android」と「iPhone」のあらゆるVRコンテンツを体験することが可能だ。Mattelは独自のView-Masterコンテンツ制作も拡大しており、型破りなゲームのアイデアも検討している。View-Master向けの20ドルの「Escape the Labyrinth」には、2人で同時に遊べるパズルやゲームが含まれる。1人がVRを装着し、もう1人がパズルを解く。サムスンの「Gear VR」向け「Keep Talking and Nobody Explodes」の子供向けバージョンのような感じだ。
今回の製品発表の一方で、GoogleがCardboardより強力なVRプラットフォームの開発に取り組んでいるとのうわさもある。とはいえ、それが実現するまでの間、子供と大人の両方(少なくとも、眼鏡をかけていない人)にとって、View-Master 2.0は紙製のCardboardビューアより頑丈な選択肢であるように思える。
筆者もコンタクトレンズにするべきなのかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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