もちろん、機会を狙っているのは、Magic Leapだけではない。現実プラスアルファ技術で競合する企業は多い。99ドルのサムスン製「Gear VR」は2015年に発売され、599ドルの「Oculus Rift」は3月に店頭に並ぶ予定だ。Googleは、スマートフォンを挿入する「Cardboard」というVRデバイスを作っている。同デバイスは20ドルで販売されるが、段ボール、テープ、時間があれば自作できる。これらガジェット/ゴーグルすべての目的は、ユーザーを現実世界から隔離し、ユーザーに見せたい現実が受け入れられるよう脳を錯覚させることにある。
一方、Microsoftが開発する「HoloLens」は、Magic Leapと同様に、コンピュータ画像を現実にある物に重ねて表示する。同社は、開発者向けにプロトタイプを販売しているが、発売日をまだ明らかにしていない。
技術業界内にいる人の一部は、これらデバイスを利用する機会を得ており、米CNETのScott Stein記者もその1人だ。Stein記者は、目にした画像があまりにも強力で涙した経験を持つ。
Magic Leapは、市場にまもなく登場予定の他のデバイスに比べて優れているか、もしくは、全く異なるのか。このことを確実に把握している人は、ほとんどいない。しかし、この騒ぎを根拠がないものと捉えている人もいないようだ。ただし、Zuckerberg氏は、当初の売り上げが芳しくない可能性があることを述べ、期待感を抑えようとしている。
GartnerのアナリストでVR企業での勤務経験を持つBrian Blau氏は、Magic Leapが新たに得た資金の一部を自社技術の製造に使う予定であるというニュースを良い兆候だと述べる。歴史的に見て、これらのデバイス(特にディスプレイ)の製造は、あまりに特殊なため、最も困難さを伴う。
「彼らがその問題を解決する見込みは十分にある」と同氏は述べる。
今こそ、われわれは、その技術が魔法かをまさに確かめる必要がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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