ハンドジェスチャーを用いた入力技術を手がけるLeap Motionは米国時間3月25日、OSVRと正式な製品リリースパートナーとなったことを明らかにした。OSVRはRazer、Sensicsなど多くの企業が推進するオープンソースの仮想現実(VR)ヘッドセット関連コンソーシアムだ。Leap Motionは2014年を通じて、ハンドジェスチャーを追跡できる自社のモーションセンシング技術をVR技術に統合することに取り組んできており、2015年1月には、ラスベガスで開催された家電見本市2015 International CESでOSVR対応製品のデモまで行っていた。Leap Motionは、OSVR対応の着脱可能なフェースプレートを別売のアクセサリ製品または「OSVR Hacker Dev Kit」とのバンドルとして、6月に提供開始するという。
Leap MotionはPC向けのモーションセンシング3D入力デバイスの開発からスタートし、これらのデバイスはHewlett-Packard(HP)やASUSの一部PCに搭載されるまでになった。そして現在、同社が最も期待しているのはVRだろう。Facebook傘下のOculusが買収したNimble VRと同じように(ただし、Nimble VRの技術を統合したOculus製ハードウェアはまだ登場していないが)、Leap Motionは手のジェスチャーや指の動きを3次元で感知できる製品を手がけている。同社は今回のプレスリリースの中で、OSVR Hacker Dev Kitのヘッドセットは「今後シリーズ化される、Leap Motionの技術が内蔵されたヘッドマウントディスプレイ製品」の端緒となると述べている。
Leap MotionのハードウェアとOSVRのプラグインは、Leap Motionの既存のVRアプリケーションと連携するほか、同社の「Image API」を使用したビデオパススルーにも対応するという。また、ゲームエンジンの「Unity」と「Unreal」もサポートされると、同社では述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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