3Dイメージを現実の世界で映し出すゴーグルに取り組むMagic Leapが、自社技術の動作する様子を収録したビデオを初公開した。
フロリダを拠点とする謎の新興企業Magic Leapは、1分半におよぶ同様のビデオをブリティッシュコロンビア州バンクーバーで開催中のTEDカンファレンスで公開する予定だったが、取りやめている。この取りやめにより、Magic Leapが持つ謎めいたオーラが増長する結果となっていた。Magic Leapは、同社のデバイスがどのようなものか、また、技術がどのように機能するかも明らかにしていない。
Magic Leapは、3Dオブジェクトが現実の世界にあるようにユーザーの目の前(スクリーン上ではない)で表示されることに投資する多くの企業の1社だ。同社は、Googleなどからベンチャー投資資金5億4200万ドルを得ることで、ハリウッド品質の拡張現実を開発している。同技術によりユーザーは、自身の周囲にある現実の世界にデジタル画像を重ねて表示させ、相互にやりとりすることが可能になる。Magic Leapは、自社技術によってMicrosoftと直接競合している。Microsoftは、「HoloLens」ゴーグルで同様のことをしている。
Magic Leapが公開したビデオは、ユーザーが目にすることになる一人称視点によるものだ。同ビデオは、拡張現実の典型的な使用例を収録している。ユーザーは、「YouTube」ビデオを空中に浮かべた後、電子メールの受信箱の内容を回転表示させ、確認し終わると払いのける。
次に、ユーザーは、現実世界にあるオモチャの銃を手に取り、天井に開いた穴から次々と降り立つロボット軍団を相手に撃ちまくる。敵を全滅させたと思ったら、戦車がオフィスの壁を突き破って登場するのを目にすることになり、その銃声が鳴る中ゲームは終了する。
Magic Leapは、ビデオの説明において、従業員がこのゲームを実際にオフィスでプレイしていると説明している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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