「メモの取り方」を、わざわざ習う機会はあまりない。初めて仕事の説明を受けるとき、会議のとき、クライアントとの打ち合わせのとき・・・…。メモを取る際、後で読み返す自分さえ、何が書いてあるか分かればそれでいいと思うのが普通だ。しかし、「内容が分かればいい」だけではない使い方が、メモにはあったのだ。
本書には、コピーライターの小西利行氏が編み出してきたメモの取り方が、丁寧に、しかし簡潔に書かれている。小西氏が、常に多くのプロジェクトを抱えた状態でも、混乱することなく、的確な指示を出し、数々の有名なコピーを生み出す中で、欠かせない存在なのが「メモ」だったという。しかし、そのメモには、単に内容を整理するという目的以外にも役目があり、それらを総称して「未来メモ」と呼んでいるそうだ。
もちろん、メモに持たせる役割を増やすために必要とされる、メモの書き方についても、記号の使い方から、図の書き方まで、氏のメソッドを余すところなく伝授してくれているので、今まで漫然とメモを取ってきた人にとっては、ハッとすることになるだろう。本書の後半では、小西氏と伊坂幸太郎氏との対談で、「作家のメモの取り方」という貴重な話が読める。
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