Evernoteをどのように使うのも、個人の自由ではあるが、なんとなく知っている機能だけしか使っていないとしたら、少しもったいないかもしれない。Evernoteの可能性を知るためにも、すべての機能を網羅した本を読むのはお勧めだ。本書にはEvernoteのインストールという基本的なことから、「Evernoteってこんなこともできるのか!」と驚くような技まで、詳しい解説が満載なので、Evernoteのことをよく知るのにはうってつけだ。
Evernoteには「アンバサダー・プログラム」という、日々の生活、仕事、趣味などをもっと豊かにするために、Evernoteを活用している人たちがEvernoteの利用方法を提案していくプログラムがある。本書の著書3人は、このアンバサダーの一員でもあり、Evernoteをこれでもかと使い込んでいる人たちだ。メインの「使い方」を説明している箇所も、もちろん参考になるのだが、すでに、ある程度Evernoteを使ってきているという人にとっては、ヒントとコラムという囲み部分に書かれている内容が、かなり参考になるはずだ。
本書の情報量はとても多いので、Evernoteの用途別に構成されている目次を見て、気になる機能のページを選んで読むといいだろう。最後の章はトラブルシューティングになっているので、普段から疑問に思っていることや困っていることを解決するのに役立つ。辞書的な活用法ができるので、Evernoteを使っているなら、手元に1冊持っておくと便利だ。
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