アシックス、ランニング用アプリ「Runkeeper」開発元を買収

Larry Dignan (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 高森郁哉 (ガリレオ)2016年02月15日 10時34分

 ランニングシューズで最もよく知られているスポーツ用品メーカーのアシックスは、ラントラッキングアプリ「Runkeeper」を所有するFitnessKeeperを買収する。

 ランニングシューズも実は、アスリートと定期的につながるためのアプリが必要なようだ。次の動きから、それが分かる。

  • Under Armourは次々にアプリを買収し、現在では「Endomondo」「MapMyFitness」「MyFitnessPal」を所有している。Under Armourはこれらのアプリを「UA Record」に統合し、HTCと提携した。
  • AdidiasはRuntasticを買収した
  • そして今回、ランナーにとって優良ブランドの1つであるアシックスRunkeeperを傘下に収める

 こうした傾向は、アパレル企業がいかにデジタル化に向かっているかを強調するとともに、アスリートに売り込むために必要なつながりを浮き彫りにしている。アスリートは、ラン、食事、あらゆる種類のパフォーマンス指標を追跡している。こうしたデータは、製品をどの程度量産するかを判断する材料になり得る。それから、1対1のマーケティングがある。これらのブランドは忠実なファンを抱えており(筆者はアシックスの「GEL-KAYANO」を何年も履いている)、アプリはこうした忠誠心のループを完結させるものだ。

 アシックスは声明の中で、登録ユーザーが3300万人を超えるRunkeeperを利用してウェアラブル戦略を進める意向を示した。同社はまた、「Runkeeperのグローバル市場で高い認知度を有するブランドおよび世界に広がるユーザー層を取り込み、当社の技術とものづくりとの統合により、継続的に企業価値を向上させることができる」と述べた。

 アシックスは、1対1のマーケティングチャネルを確立し、データを利用して製品開発を改善していくと述べた。Runkeeperにとって、アシックスとの提携は難しい決断ではなかった。アシックスはRunkeeperの顧客が最も利用しているシューズだからだ。

スポーツ用品メーカーのアシックスによって開発元の買収が発表されたラントラッキングアプリRunkeeper

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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