Twitterは、嫌がらせやいじめに関するフィードバックを得るため、Twitter Trust & Safety Councilを設置するという。Twitterのグローバルポリシー推進を統括するPatricia Cartes氏が米国時間2月9日、ブログ投稿で明らかにした。
40を超える組織が同審議会に参加する。同審議会は、ユーザーが同サイト上で安心して自分の意見を述べられるようにすることを目的とする。
多くのオンラインフォーラムと同様に、Twitterは逆方向に引きずられていく力を感じている。自由な発言と開かれた意見の場を目指しているにもかかわらず、そのような発言はときに暴力的で、脅迫的なものになる可能性さえある。同社がさらに大きな規模のコミュニティーを取り込みたいと思うならば、敵対的な側面を抑制する必要がある。
Twitterはこれまでにも、不適切なツイートを排除するための措置を講じてきた。
同社は定期的に、悪意があるとみなされるツイートやアカウント全体を削除している。Twitterは先週末、同サービス上での暴力的な脅威は許されないとして、主に過激派組織「ISIS」へのリンクを掲載している疑いのある12万5000件を超えるアカウントを使用停止にしたことを明らかにした。その一方で、悪意ある発言が向けられることの多いイスラム教徒は、自らの宗教信仰についてより自由に議論できる独自のソーシャルネットワークを構築している。
Twitterは、ヘイトスピーチを撲滅するための機能も考案してきた。
Twitterは2015年3月、暴力的で悪意のあるツイートを報告する際に関連情報を収集するためのツールを発表した。6月には、同一アカウントによる嫌がらせを受けている可能性のあるTwitterユーザーの間でブロックリストを共有するための機能を導入した。
悪意のあるツイートが同サイトで後を絶たないなか、Trust & Safety Councilは、この問題の対処を社外に求める同社の試みとなっている。同審議会は次のようなグループで構成される。
この審議会が実際にどれだけの影響を与え得るかが、課題である。
Twitter広報担当者は、同審議会によって同社が「問題により効率的かつ迅速に」取り組めるようになることを望んでいると述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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