太陽光発電所設備が「ヤフオク!」に出品--開始価格は1億6100万円

 ヤフーは2月3日、「ヤフオク!」において、ウエストエネルギーソリューションが太陽光発電所設備を出品すると発表した。開始価格は、税別1億6100万円。太陽光発電所設備そのものがインターネットオークションに出品されるのは、国内では初めて。

 ウエストエネルギーソリューションは、再生可能エネルギー関連設備施工事業などを行っているウエストホールディングスの子会社で、太陽光発電の企画や施工などを手がけている企業。今回出品される太陽光発電所設備は、広島県三原市にある500kw相当の施設だ。ヤフオク!内の参加者限定型オークション「メンバーズオークション」で、2月12日から19日までの8日間で入札者を募集する。

完成後のイメージ(ウエストエネルギーソリューション施工の同等サイズ発電所)
完成後のイメージ(ウエストエネルギーソリューション施工の同等サイズ発電所)

 2012年7月、電気を電力会社に一定価格で買い取らせることを国が補償する「固定価格買取制度」が始まった。同制度における買い取り価格の単価は、経済産業省へ申請する「設備認定」を基準としているため、たとえば2013年4月以前に設備認定を受理された施設で発電された電力は、2012年当初の「1kwhあたり40円(税別)」と、2013年5月以降の施設よりも高い単価での買い取り価格が20年間固定される制度設計になっている。そのため、新たに経済産業省に申請した上で太陽光発電所設備を建設するのではなく、すでに設備認定を受けている施設の購入ニーズが事業者間で高まっているという。

 ウエストエネルギーソリューションは今後も、同様のオークションを定期的に開催することで、ヤフーとともに既存の太陽光発電所設備の流通を推進するとしている。

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