「Rec.」は、Android端末の画面上の動きをムービーで記録できる、いわゆるスクリーンキャストアプリだ。画面サイズやビットレートを手動で細かく調整できるほか、1時間もの長時間録画をサポートすることが特徴だ。
アプリを起動すると、はじめに録画設定の画面が表示される。画面サイズ、ビットレート、録画時間、音声の有無、ファイル名を指定したのち「Record」をタップすると、10秒のカウントダウンのあと録画がスタートする。この録画設定は、有料のPro版では名前をつけてプリセットとして保存できるが、無料版では毎回標準値に戻ってしまい、保存もできない。録画の終了は通知領域から行うか、画面をオフにする。
動画のファイル形式はmp4。録画にまつわるパラメータは、標準では画面サイズがスクリーン解像度、ビットレートが8Mbps、録画時間が5分となっており、フレームレートについては明記がない。試した限りでは画面サイズは3000×3000ピクセル程度まで(最大9999×9999ピクセルまで指定できるが実際に録画ではエラーになる)、ビットレートは100Mbpsまで、録画時間は1時間まで可能だった。これら値の変更はいずれも任意の値を手入力しなくてはならず、初心者にはややハードルが高い。できればプルダウンで選択させてほしいところだ。
音声の録音にも対応するが、同種のアプリと同様、外部マイクによる録音に限定されており、端末上の音だけを録音することはできない。同種アプリにあるインカメラ映像の挿入機能や動画編集機能、画面にメモを追加する機能は用意されず、またタップの視覚表示、シェイクによる録画停止、カウントダウンの秒数変更などはいずれも有料のPro版に限定された機能となる。広告については録画終了時に全画面で表示されるが、ホーム画面などには表示されない。
画面は英語だがアイコンを多用しているせいか操作方法はわかりやすく、また1時間もの録画が可能なことは大きなメリットだ。ただし録画にまつわるパラメータが手入力であることから、初心者向けではなくパワーユーザー向けのアプリと言ったほうがよい。また有料のPro版でのみ利用できる機能が多いことから、本格的に使いこなすのであれば、こちらの購入を前提としたほうがよさそうだ。
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