Spotifyアプリに動画コンテンツが追加される。米国、英国、ドイツ、スウェーデンで、今週中に「Android」アプリに導入される。「iOS」アプリでは来週中に配信を開始する予定。動画は、ショートクリップや、ESPN、Comedy Central、BBCなどが提供するポッドキャストで構成される。
動画配信を開始することで、ユーザーの利用時間の増加を促す可能性はあるが、バックグラウンドで再生することの多いアプリをユーザーに視聴させることが課題だ。
Spotifyの製品担当バイスプレジデントを務めるShiva Rajaraman氏は、「われわれの主なユーザーは当然音楽ファンであり、必ずしも身を乗り出してアプリを見ているわけではない」と米国時間1月25日に公開されたThe Wall Street Journal(WSJ)の記事の中で述べている。「したがって、これを正しく提供するための特定の秘訣は存在しない」(Rajaraman氏)
Spotifyの広報担当者は、WSJの情報が事実であることを認めた。
動画に当面広告は表示されないが、今後変更される可能性がある。WSJによると、最高経営責任者(CEO)のDaniel Ek氏は2015年、動画広告がいずれ「重要な収益源」になると述べていたという。
Spotifyは、ユーザー数が7500万人を超え、「Pandora」や「Apple Music」といった競合サービスをしのぐ音楽ストリーミングサービスだ。Spotifyユーザーのほとんどが、広告なし有料版(月額10ドル)ではなく、広告収入型の無料版を利用している。動画広告は無料版の収益性をさらに高める手段となる可能性がある。
Spotifyは2015年5月に、動画の機能について発表している。この新機能は、FacebookやYouTube、Snapchatといったサービスと競争するための手段でもある。
Rajaraman氏はWSJに対し、Spotifyの動画機能の初期テストの結果に基づき、ユーザーが好む音楽の種類に応じた動画を提供すれば、ユーザーのクリップ視聴を促すようだと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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