Twitterの最高経営責任者(CEO)を務めるJack Dorsey氏は米国時間1月24日、複数の部門責任者が退職することを発表した。同氏が2015年半ばにTwitterのCEOに再任されて以来、最大の経営陣刷新となった。
グローバルメディア担当副社長のKatie Jacobs Stanton氏、製品担当上級副社長のKevin Weil氏、エンジニアリング担当上級副社長のAlex Roetter氏、人事担当副社長のBrian "Skip" Schipper氏が退職するという。Dorsey氏がTwitterの投稿で明らかにした。今回の動きは、投資家らに自社の価値を証明できず不振にあえぐ同社の徹底的な見直しを図ろうと、Dorsey氏が一連の策を講じる中での動きだ。Dorsey氏のCEO再任以来、Twitterの株価は50%近く下落している。
Twitterの成功は、利用者数の増加と、Facebookや急成長を遂げているInstagramといった他のソーシャルネットワークと同じように主流ユーザーに訴求することを示せるかどうかにかかっている。
Twitterのユーザーは概してTwitterの忠実なファンであるが、ツイートの「お気に入り」が「いいね」に最近変更されたことなど、変更が加えられることを快く思わない傾向がある。Twitterの成長には変化が必要だが、Dorsey氏は、現在のユーザーベースを維持しながら、新規ユーザーの興味を引く新機能を導入するという適度なバランスをとる必要がある。
最高執行責任者(COO)のAdam Bain氏が暫定的にメディア部門と人事部門を統括し、最高技術責任者(CTO)のAdam Messinger氏がエンジニアリングと製品デザインを当面の間引き継ぐとDorsey氏は述べた。また同氏は、早ければ今週中にも新しい取締役員を任命する見込みだと、The Wall Street Journal(WSJ)は情報筋らの話として報じている。
今回退職する幹部らは、円満退社であるようだ。
Stanton氏はMediumへの投稿で、Twitterでの自身の経験を振り返り、退職の理由を「自分のエネルギーをもっと家族に注ぐ時が来たため」と説明した。Roetter氏は、「これについてはしばらく前から考えていた」とツイートしている。Weil氏は簡潔に、「次」は妻と息子、そして「ロングトレイルランニング」だとし、「GO TEAM!」(みんながんばれ)という言葉で締めくくっている。Schipper氏は何も述べていない。
また、Twitterのショートビデオサービス「Vine」の製品ディレクター兼ゼネラルマネージャーを務めるJason Toff氏は24日夕方、同社を退職してGoogleに移ることを発表したが、Dorsey氏のメモに同氏に関する記述はなかった。「Googleに加わり、VRに取り組む。そこには、非常に心躍るだろう」とToff氏はツイートした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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