実際に使ってみても、今回のモデルは初代よりもたつきが少なくなっていると感じた(おそらくWindows 10と「Edge」ブラウザのおかげだろう)が、同時に複数のタスクを実行するときはやはり苦戦していた。使い始めたら後は操作の要らないタスク、たとえば「Netflix」や「YouTube」の動画ストリーミングなどは、いったんストリーミングが始まれば途切れずに動く。
基本的なゲーミングも、まったく話にならないということはなかったが、もともと内蔵ストレージの容量が非常に少ないので、サイズの小さい旧式のゲーム数本しか入らないだろう。筆者が試して十分にプレイできたセミクラシックゲームには、「Torchlight」と「Amnesia: The Dark Descent」があった。どちらも、ほとんどどんなハードウェアでもプレイできるゲームとして知られているタイトルだ。もっと大きなゲームを試したければ、内蔵のmicoSDカードスロットを使うといい。最大128Gバイトのカードまで対応している。
スティック型PCの価格は早くも下がりつつあり、100ドル台にまで近づいているため、159ドルのIntel Compute Stickは、機能のわりに高いことになる。とはいえ、今回のモデルはパフォーマンスが(比較的)良く、USBポートが2基になったので、利便性が大きく向上する可能性もある。
さらにスムーズな操作感をもっと安い価格で求めるなら、ASUS Chromebitだ。こちらの方がウェブ閲覧は快適だった。しかし、Chrome OSのシステムなので、それ以上は望めない。アプリケーションをインストールできないからだ。スティックPCでWindowsを使いたいが、メインストリーム並みのパワーが必要という場合には、Intel「Core M」プロセッサ搭載の新バージョンが2016年に発売される。ただし、価格は2倍以上になってしまう。
ちょっとした用途や旅行先でメディアストリーミングやウェブ閲覧に使うマシン、業務用のファイルやアプリを安全に持ち運ぶためのデバイス、あるいは古いテレビやモニターの再利用という程度の目的であれば、Intel Compute Stickは衝動買いできる値段をやや超えている。Intelが価格を99ドル前後まで下げれば、万一に備えて引き出しにしまっておくような製品としてお薦めしたいところだ。
Intel Compute Stick(2016年モデル) | Microsoft Windows 10 Home(32ビット)、1.44GHz Intel Atom x5-Z8300、2GバイトDDR3 SDRAM 1,600MHz、128Mバイト(専用)Intel HD Graphics、32GバイトSSD |
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Lenovo Ideapad 100S | Microsoft Windows 10 Home(32ビット)、1.3GHz Intel Atom Z3735F、2GバイトDDR3 SDRAM 1,333MHz、32Mバイト(専用)Intel HD Graphics、32GバイトSSD |
Intel Compute Stick(2015年モデル) | Micorsoft Wiindows 8.1(32ビット)、1.33GHz Intel Atom Z3735F、2GバイトDDR3 SDRAM 1,333MHz、64Mバイト(専用)Intel HD Graphics、32GバイトSSD |
Kangaroo Mobile Desktop | Microsoft Windows 10 Home(64ビット)、1.44GHz Intel Atom x5-Z8500、2GバイトDDR3 SDRAM 1,600MHz、144Mバイト(専用)Intel HD Graphics、32GバイトSSD |
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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